
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップしたのは、6月2日からヤンチャンWebで連載が始まったもりみや仁さんの『好きこそ暮らしの上手なれ』だ。
同作は夫に先立たれ、定年退職をして息子夫婦と一緒に暮らす女性が単身での生活を決心する様子が描かれた一作。以前ヤングチャンピオン編集部・隅野さんのX(旧Twitter)に第1話が投稿されると、多くの人の関心を集めて2.1万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のもりみやさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■自分のことを後回しにしてきたサクラ…ついに自分を優先する生活が始まる?

木田サクラ65歳。夫に先立たれたのちに定年退職を迎えて息子夫婦、孫と暮らしている。いつも家族や仕事を優先し、自分のことを後回しにしてきたサクラの口癖は「お母さんはなんでもいいわ」だった。
そんなある日、亡き夫・盛太郎が福岡に一軒家を買っていたことが判明。実際にその一軒家に訪れたサクラは庭にある一本の桜の木を目の当たりにする。桜の木に込められた夫からのメッセージを感じ取ったサクラは、この家に住むことを決心し…。
読者からは「ウルッときてしまった」「心に刺さる話」などの声が寄せられていた。
■注目ポイントはインテリアコーディネーターが監修した“お部屋のインテリア”

――『好きこそ暮らしの上手なれ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともと自主連載で男子高校生の漫画を描いていたのですが、商業連載を目指すにあたって「同じような作品を描いても意味がない」と感じていました。それなら真逆の漫画を描こう、と考えたのが出発点です。
じゃあ誰を主役にするか考えた時に、自主連載の中でおばあちゃんを主軸にした話を描いたことがあって、「年配の女性をもっと掘り下げたい」という気持ちがずっとあったことを思い出しました。1から話を作るならこれやれるじゃん、と思い、年配の女性を主役にした話を担当さんに提案しました。
テーマの「暮らし」については、私自身がインドアで家での時間を大事にしているのですが、インテリアや暮らしを扱った漫画が見当たらないことがずっと気になっていました。自分が読みたいのもあって、思い切ってやってみることにしました。
――第1話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
1話だとお部屋のインテリアです。サクラさんが驚いていた女性のお部屋は、インテリアコーディネーターさんに監修していただいています。
好みや生活スタイルをお伝えして素敵なお部屋を提案していただきました。絵に起こすにあたって改変している部分もありますが、描くのが大変だったので見てもらえると嬉しいです。
――第1話のなかで特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
割と冒頭のシーンなのですが、サクラさんが旦那さんを亡くしたことに対して心の中で呟いた「あなたとできないことが増えていくのが 不意にどうしようもなく苦しい」です。
サクラさんの旦那さんへの気持ちが表せたんじゃないかなと思っています。描いている時はサクラさんに感情を重ねるので、泣きながら描いていました。後のパンツのシーンが無かったら耐えられなかったと思います。危なかったです。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからサクラさんは「好き」を探しにいきます。読んでいる方に、私も一緒に探してみようかなと思ってもらえる漫画が作れることが理想です。
――読者へメッセージをお願いします。
暮らしを整えたりインテリアにこだわる、というとなんとなく「意識が高い」とか「丁寧な暮らし」みたいな高尚なイメージを持ってる方が多いかもしれません。この漫画がそのハードルを少し下げる一助となれば嬉しいです。
第2話は7月7日(火)に更新されます。サクラさんが次にどんなことをやっていくのか?何を感じるのか?ぜひ見ていただけると嬉しいです!

