妊娠していたころの話です。「申し訳ないけれど、サポートをしてほしいから、臨月に入ったら釣りは控えてほしい」と、釣りが趣味の夫に事前に理由を話してお願いしていました。夫もこのお願いについては了承してくれていたのですが……。
約束を覚えているのに、破る夫
しかし臨月に入るとすぐ、夫の釣り仲間から誘いがありました。夫がどうするのか様子をうかがっていると、当然のように「〇日に釣りに行く」と言うのです。わが家では趣味の誘いに関して、基本的にはお互いに反対しない、という約束があります。ただ、この場合は特別だと思い、思わず「え?」と声をあげてしまいました。
すると夫は「は?なんか文句あるの?」と言い出したのです。「お願いしておいたことはどうなっているの? 臨月に入ったら控えるって約束してくれたよね?」と聞くと、「覚えているけど、予定日前だから産まれないだろう」と……。あまりにも能天気で、がっかりしました。
その後、夫が釣りに行っている間に、私は入院用のバッグや最低限の着替えをまとめ、近所の実家に帰ることに。やがて夫が釣りから帰宅して、私が本気で怒っていることに気づき、実家に謝罪に来ました。「もう釣りには行かない」と約束してくれたものの、私は信用できませんでした。そこで夫に友人へ電話をしてもらい、「しばらく釣りには行けない」とはっきり伝えてもらいました。さらに、釣り道具も実家に預かってもらうことで、ようやく許すことができたのです。
「大丈夫だろう」という夫の楽観と、「もしものことがあったら」という私の不安。産前産後は、この温度差がトラブルの種になりやすいのだと実感しました。そして、相手を責めるだけでなく、なぜそこまで不安なのかを具体的に伝えることの大切さを、今回学んだ気がします。今後は「約束したから大丈夫」と思い込まず、その約束の意味や理由を相手がきちんと理解しているかどうかを、都度確かめようと思った出来事です。
著者:田中 寿葉/30代女性・主婦
3歳の男の子を育てる1児の母。せっせとレジンアクセサリーを作ることに夢中。
作画:たかだきなこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)

