主人公の娘・ななへの嫌がらせについて、担任は連休明けに対応を約束しました。しかし、翌週の火曜日の夕方になっても学校からの報告はありません。ななによると、えいこは担任から呼び出されていたそうですが…?
学校と連携ができた
金曜日の夜に担任の先生に電話をした時、先生は驚きながらもすぐに謝罪の言葉を口にしてくれた。
「ななさんのお母さん、私がすぐに気づかず本当に申し訳ありません。加害児童のえいこさんから話を聞いて、厳しく指導します。週末を挟んでしまいますので、週明けすぐに対応し、必ずご報告のお電話を差し上げます」
私は先生の言葉を信じて、週明け以降はななが安心して学校に通える状態になることを願って待つことにしました。
収束に向かうかと思いきや
その週は三連休で、次の登校日は火曜日。ななは新しい文房具を持って登校していった。その日、ななが帰宅するなり、私はすぐに話を聞きました。
「なな、先生から話があった?」
「うん。えいこちゃんが先生に呼ばれて、先生がえいこちゃんを叱ってた」
ななは淡々と答えた。その口調からは、スッキリした様子が伝わってきません。
「えいこちゃんは謝ってくれた?」
「ううん…『やってない』って言ってた」
やってない?明確にわが子がその子にやられたと言っているのに…そんないいわけをするなんてびっくりでした。現に筆箱はズタズタにされているのに。そして、ななは静かに続けます。
「うん。先生もえいこちゃんがやってないって言うから、ななに謝るようには言ってなかった」

