
7月スタートの新ドラマ「GTO」(毎週月曜夜10:00-10:54、カンテレ・フジテレビ系)での松嶋菜々子と反町隆史の夫婦再共演が話題だ。「GTO」の連続ドラマは1998年以来、28年ぶりの復活となる。また、竹野内豊も世界独占配信中のNetflixシリーズ「ガス人間」で、本人とは分からないほどの凶悪ビジュアルに扮した元ヤクザ・上場企業社長役を演じて視聴者をザワつかせている。そんな長い間、第一線で活躍する竹野内と松嶋が主演する1999年放送の「氷の世界」(フジテレビ系)が、現在FODで配信中。
保険金殺人をテーマに、強く愛し愛された男女がお互いに大切にしているものを奪い合うラブサスペンスの第3話を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます)
■保険会社の調査員が連続保険金殺人の疑惑を追う
ドラマ「氷の世界」は、野沢尚氏のオリジナル脚本で愛と疑念を描く。物語は、外資系保険会社の調査員である廣川英器(竹野内)が教師の転落死を調査するうち、被害者の同僚・江木塔子(松嶋)に連続保険金殺人の疑いが浮かび上がるところから始まる。英器は塔子を疑いながらも、そのミステリアスな魅力に次第に強く惹かれていく。
本作は韓国で「セイレーンのキス」(パク・ミニョン主演)としてリメイクされた。ヒロインの職業が美術オークションの競売士に変更され、サスペンス要素に加え、現代人のトラウマや心の傷の癒やしといったヒューマンドラマの側面が強調されている。
■英器が「あなたの姿に興味がある」と塔子に詰め寄る
第3話は「監視された女」。永和女学館へ出向いた英器は塔子と対峙し、「恋人に次々死なれながらも強く生きるあなたの姿に興味がある」と挑戦的な態度で迫る。塔子は英器の言葉に虚を突かれた。その後、塔子は、転落死した同僚教師・苑恵(木村多江)の過去を調べ始める。
■英器の恋人・月子が苑恵と塔子が近所に住んでいたことを突き止める
塔子は、苑恵が異様な熱意を持って赴任を希望していたことを校長から聞き出し、また体育教師・登川(伊藤明賢)からは、かつて、ある女に恋人を奪われ、その女が「自分と同じくらい不幸なら許す」と復讐を仄めかしていたことを聞き出す。
第3話で重要な動きを見せるのが、英器の恋人で警察署交通課の警官・月子(内田有紀)。月子は職務違反と自覚しながらも、英器のために塔子の周辺を独自に嗅ぎまわる。交通課の勤務中に塔子のアパートと苑恵が住んでいた家が目と鼻の先の位置関係にあることを知った月子は、生前の苑恵がベランダから塔子の生活を監視していたと推測する。
月子は職務よりも英器に情報を与えるために行動してしまう、好いた相手への弱さが見え隠れするタイプ。しかし、月子と英器が醸し出す大人の男女の空気感はとても艶やかであり、徐々に近づきつつある英器と塔子の怪しい関係からも目が離せなくなってくる。
何と言ってもこの作品、塔子の元恋人役が谷原章介、元婚約者役が及川光博、事件を追う刑事役が仲村トオルといった、端正なお顔の俳優がずらりと出演しており、2026年の今見ても画面の美しさは格別だ。緊迫したストーリーと共に、そのあたりも楽しんでほしい。

