
飲食店での些細な出来事が、誰かの心に大きな影響を与える。福々ちえさん(@fukufuku_comic)の漫画『モヤモヤ社畜OLと、勇気のマサラカリー』がSNSで1.3万件超の「いいね」を集め、共感を呼んでいる。午前中から上司に小言を浴びせられ、モヤモヤが募っていた主人公は、気分転換にマサラカリーを求めて飲食店へ。そこで目撃したのは、サラリーマンが若者の襟首を掴み、突き飛ばして店を出ていく騒動であった。



■勇気を出した声かけと予想外の罵声
店内がざわつく中、主人公はうつむいて泣く若者に「大丈夫ですか?」と声をかける。しかし返ってきたのは思いがけない罵声であった。せっかくの勇気になぜ理不尽な目に遭うのかと、さらにモヤモヤが膨らんでいく。そんな彼女を救ったのは、周囲の客や店員の温かい言葉だ。たった一言のフォローが心を救ってくれることに気づいた主人公は、見て見ぬふりをしていた後輩にも声をかける決意をする。
■視点を変えて見えてくるやさしい世界
「昼間の駅で揉めていたサラリーマン同士の様子を見たとき、自分はこの光景を見なかったことにして通り過ぎていいのかと葛藤した経験が発端です」と福々さんは語る。本作の続編『仕事のできる女と、怒りのバターチキン』では、同店に居合わせた別の女性視点で物語が展開する。「人にはそれぞれドラマや葛藤があると想像できれば、世界はもっとやさしくなる」。多面的な視点が、読者に深い共感と気づきを与えている。
取材協力:福々ちえ(@fukufuku_comic)
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