
漫画好きが高じて数々のユーモア作品を発表している宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さんが手がける「夜逃げ屋日記」は、DVや家庭問題などに苦しむ依頼者を支える夜逃げ屋の実話をもとにした人気シリーズである。今回は、第36話を紹介するとともに、障害のある依頼者を担当した際の心境について話を聞いた。
■父親から逃げたい!



今回の依頼者は、足に障害がある25歳の松下ホノカさん。母親の妊娠8カ月で障害が判明し、両親は出産を巡って激しく対立したという。その後、12歳で完全に車いす生活となったタイミングで父親は家を出てしまう。
しかし20歳で母親を交通事故で亡くし、4年後に戻ってきた父親は「心配だから」と言いながら働こうとせず、ホノカさんの障害年金や給料、さらに母親の遺産まで自由に使い込んでいた。
■警察への相談も虚しく夜逃げを決断
警察へ相談しても十分に取り合ってもらえず、ホノカさんは父親から離れるため夜逃げを決意する。事情を聞いた夜逃げ屋の社長は、「父親が家にいない日はある?」と確認。ホノカさんは、年金支給日になると父親が朝からATMでお金を下ろし、そのまま一日中飲み歩くことを明かす。次の支給日まで残り5日。税金が酒代として浪費される現状に憤りを感じた社長は、ある作戦を提案するのだった——。
■作者が抱いた率直な思い
現在も夜逃げ屋のスタッフとして活動する宮野シンイチさんは、当時を振り返り、「当時自分が無知だったこともあるんですが、自宅で車椅子の方が1人で生活してるイメージがあまりなくて夜逃げして、『1人になって大丈夫なんだろうか?』と思いました」と語る。
勇気を振り絞って新たな人生へ踏み出したホノカさんの姿と、それを支えた夜逃げ屋の活動が印象深く描かれている。
■取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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