
日常のふとした瞬間に潜むおかしなズレや、予想を裏切るシュールな展開。そんな独特の世界観をシンプルなタッチで描き出し、読者をじわじわと笑顔にさせてくれるのが、漫画家ののぞみわたる(@nozomiwataru)さんだ。SNSやブログを中心に定期的に発信されている『のぞみわたるのギャグ漫画』は、短いコマの中にギュッと凝縮されたユーモアがクセになり、「何回も見返してしまう」「この脱力感がたまらない」と多くのファンを楽しませている。
2026年7月現在も、日々の生活にちょっとした癒やしや笑いを求める人々がSNSの短編漫画に注目するなか、今回は飲食店のピンチを描いたエピソードと、コンプレックスに挑む男性の悲喜こもごもを切り取った2作品にフォーカス。世間を賑わせたニュースへの独自の視点など、作者ののぞみわたるさんへのインタビューを交えて紹介する。
■厨房からお米が消えた!? 緊急事態に店長が下した驚愕の指示と、従順な従業員の斜め上の行動

ある日、のぞみわたるさんが描く舞台の飲食店で、慌てた様子の従業員が空っぽになったお釜を抱えて店長のもとへと駆け寄ってきた。「店長大変です!店のお米が全部なくなりました」
予期せぬ緊急事態に直面し、頭を抱えて激しく焦る店長。しかし、営業を止めるわけにはいかない。極限状態のなか、店長がひらめいた起死回生(?)の解決策はあまりにも大胆なものだった。「こうなったら近くの弁当屋ですぐにお米を買ってくるんだ!」
店長の熱い指令を受け、使命感に燃えながらダッシュで近くの弁当屋へと向かった従業員。ところが、カウンターに滑り込んだ彼が元気よく注文したのは、なぜか白米単品ではなく「からあげ弁当を一つ」。お米の危機を救うために走ったはずの彼が、なぜ主役級のおかず付き弁当を頼んでしまったのか、そしてこの後に待ち受けるお店の運命とはーー。現代の不条理劇を切り取ったかのような、テンポの良いドタバタ劇が繰り広げられる。
世間では米の価格高騰や不足への懸念が話題になることもあるが、のぞみわたるさんに身近な対策について尋ねると、「お米がないならパンを食べればいいというのはタテマエロマエで(笑)、僕の住んでいる地域では多少の値上げこそあれど、なくなるまではいってないんですよね。特に対策を講じることもなく、ありがたく食べています」と、作風通りのユーモアを交えて明るく語ってくれた。
日常のストレスやモヤモヤも、のぞみわたるさんの描くクスッと笑えるギャグ漫画を読めば、いつの間にか吹き飛んでしまうはず。最近ちょっと笑う機会が減っているなと感じる人は、ぜひ彼のシュールな世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
取材協力:のぞみわたる(@nozomiwataru)
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