メタボリックシンドローム予備軍と診断されたら?メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

監修医師:
木村 香菜(医師)
名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。
メタボリックシンドローム(メタボ・内臓脂肪症候群)とは?
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて「高血圧」「脂質異常症」「高血糖」のうち2つ以上が重なった状態を指します。放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる疾患のリスクが高まります。現代の生活習慣病の代表格であり、早期の生活習慣改善が強く推奨されています。
メタボリックシンドローム予備軍とは?
メタボリックシンドロームの一歩手前の状態を「予備群」と呼びます。具体的には、内臓脂肪が多く(男性85cm以上、女性90cm以上の腹囲)、かつ血圧・血糖・脂質のいずれか1項目で基準を超えている人が該当します。まだ「メタボ」と診断されていなくても、将来の生活習慣病や心血管疾患のリスクが高まるため注意が必要です。

