アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
先日、施設で暮らす母・あーちゃんの部屋を掃除していた姉・なーにゃんは、買ってはダメだと言い聞かせたはずの施設内の自販機で売られているペットボトルの甘いコーヒーが隠されているのを発見……。しかし、証拠品を前にしても、あーちゃんは「買っていない」と言い張ります。今後、欲望のままに買ってしまうことがないよう、ワフウフさん姉妹はあーちゃんにお金を持たせないようにしようと考えています。せっかくいい状態が続いていた持病である糖尿病の数値も少し悪化し、施設に入ってからの半年で徐々に体重が増加していることもあり、甘いものもあまり食べさせないようにしようと姉妹で相談しましたが、当の本人はそんなことはお構いなし。外食に行けばスイーツメニューに釘付けで、ワフウフさん姉妹は、毎回同じように説得しなくてはならず、疲れ果てています。
通院している認識がなかった…!
あーちゃんが暮らす施設の入居者に、新井ちゃんというちょっと意地悪なおばちゃんがいます。あーちゃんは、この新井ちゃんを含めた4人掛けテーブルで食事をしているのですが、あーちゃんが言うには、いつも「あなたって派手ね!」とか「あなたっていつも同じ服ね」と言ってくるらしいのです。さらに、食事中もずっと人のウワサ話や悪口を言っていて「私、人の悪口やウワサばかり話す人って嫌いなのよ!」と、あーちゃんはご立腹。そのわりには、娘にひたすら「あの人、本当に感じが悪いのよ」「あの人、いちいち口やかましくてね」と新井ちゃんの悪口を言っていて、聞かされているワフウフさんは「あーちゃんも同じでは……?」とあきれていました。

先日、なーにゃんが面会に行ったときのこと。エレベーターを待っていると、おじいちゃんに「地下に行きたい」と話しかけられました。

施設のルール上、ひとりで外に行くのは無理なので、なーにゃんが「行けませんよ」と言ったのですが、おじいちゃんは「行かなくてはいけない」と、食い下がります。

なーにゃんが困っていると、ちょうど到着したエレベーターからスタッフが降りてきたので、対応はお任せすることに。スタッフさんはおじいちゃんをなだめて、エレベーターに乗せていたのですが……。

おじいちゃんが降りたのは、なーにゃんと同じ階でした。結局、また「下に行きたい」と言われてしまい、なーにゃんは困惑してしまいます。

どうしても外に行きたがるおじいちゃんの姿は、施設に入った当初、自分で出かけたがっていたあーちゃんの姿と重なってしまい、なーにゃんも放っておけません。

おじいちゃんは、よくわからない理由を並べていたのですが……。

横で見ていたあーちゃんは、「構わないで!」と言って、自分の部屋に向かって歩き出してしまいました。

仕方なく、なーにゃんはおじいちゃんをそのままにしてその場を離れましたが、どんな対応が正解だったのかわかりませんでした……。

この前、あーちゃんから「糖尿病の病院に行ってるのかしら?」という発言が飛び出しました。

もう3回も行っているのに……。

なーにゃんが、認知症の病院にも通っていることを伝えると……。

その認識もなかったようです……。

認知症の病院には、パーキンソン症状を診てもらうために行ったことにしているので「足の病院」ということになっているのですが、それを話すと「ああ」と思い出したような素振りを見せるあーちゃん。

こんなふうに開き直って話を終えたのですが、今のあーちゃんは、おそらく娘たちに言われるがまま病院に行っているだけ。自分で考えることを、放棄しているように見えてしまいます……。
先日、なーにゃんが面会に行ったときのこと。スタッフルームの前でエレベーターを待っていると、おじいちゃんが「地下に行きたいんです」と、話しかけてきました。下の階に行くためには、スタッフさんにエレベーターのロックを外してもらうのが施設のルールで、勝手に行くことはできないため、なーにゃんが「下には行けませんよ」と伝えます。しかし、おじいちゃんは「でも、行かなくてはいけないんです!」と食い下がってきました。その姿が、入居当初なんとか外に出ようとしていたあーちゃんの姿と重なってしまい、なーにゃんは放っておけません。
なーにゃんが困っていると、ちょうどエレベーターがきてスタッフさんが降りてきたので、なーにゃんはそのスタッフさんにおじいちゃんの対応をお願いしました。スタッフさんはおじいちゃんをなだめてエレベーターに乗せましたが、降りたのはなーにゃんと同じ階でした。引き続き、なーにゃんに「下に行きたいんです」と訴え続けてきます。どうしてよいかわからず、なーにゃんが困惑していると、あーちゃんが「構わないで! この人、おかしいのよ!」と言って、自分の部屋へ向かって歩き出してしまいました。結局、おじいちゃんをそのままにするしかなく、なーにゃんは後ろ髪を引かれる思いでした。
この前、あーちゃんが何食わぬ顔で「私って、糖尿病の病院に行ってるのかしら?」と聞いてきました。もう3回も行っているのですが……。糖尿病の数値を気にしなくなっただけではなく、病院に行っている自覚もなかったとは……。そして、私たちが「足の病院」とごまかしている認知症の専門病院にも、行っている自覚はないようです。つまり、今のあーちゃんは、娘たちに言われるがまま、病院に連れて行かれているだけ。それがなんだか、私には自分で考えることを放棄しているように見えてしまって、複雑な気持ちになります……。
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認知症の症状は人それぞれですが、状況が正確に把握できない不安や恐怖は、誰もが感じていると思います。助けを求められて、どうすればいいかわからないというのは、とてももどかしいですよね。でも、対応の仕方によっては余計に混乱を招くこともあるので、あえて何もしないというやさしさもあるのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

