
販売の仕事で体験した出来事や日常で感じたことなどを漫画に描き、X(旧Twitter)やInstagramで発信しているタジマオオカさん(@pu92yu)。今回は、タジマさんが実際に体験したカスハラや、販売員に対する無理なクレームや言動に悩み、対応を考え続けた日々を紹介する。



■人前に出る恐怖…カスハラがもたらした心身の異変
「カスハラ」という言葉を認識したあとも、タジマさんの販売スタッフとしての考え方は大きく変わらなかったという。「お客様を嫌いになるとか、接客そのものが嫌になることはありませんでした。ただ、人前に出ると恐怖心を感じてしまって…。当時はあまりお客様と目を合わせないようにし、汗をかくことを前提に着替えを用意するなど、その場しのぎで働いていました」と振り返る。
また、複数店舗で勤務していたため、精神的に弱っているときは慣れない環境が負担になっていた。「早く到着して1時間ほど店の外をぶらぶらして、街の雰囲気に慣れてから仕事に入るようにしていました」と、気持ちを落ち着かせるための工夫を明かした。
■モヤモヤを書き出して見えた、加害者の「高揚感」
モヤモヤした気持ちを紙に書き出して捨てることで、事態を客観視できるようになったという。いじめをする人とカスハラをする人の表情が似ている点について、「いきなり怒鳴る、ネチネチ責めるなどいろいろあるとは思うのですが、カスハラをする側には『言ってやるぞ』というワクワク感や高揚感のようなものを感じます」と指摘する。
■積み重なった「辞めたい」思いと、接客への愛着で揺れる葛藤
当時、タジマさんは販売の仕事を辞める決意を固めた。その決め手について、「小さな『仕事を辞めたい』は、誰もが一度は考えたことがあると思います。それが積み重なったのと、1時間早く出勤する生活が続いたときに『もう辞めてもいいかな…』と思いました」と語る。
しかし、決意したはずの心は揺れ動いていた。「接客やお客様が嫌いになったわけではないので、辞めたら後悔するかもという思いがありました」と、当時の複雑な心境を吐露している。
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