夫の三雄さんと長男夫婦の誠一さん、まゆみさんの4人で、平凡ながらも幸せな毎日を送っていた幸子さん。しかしある日、次男夫婦から生後2ヶ月のハルトくんを数年育ててほしいと、半ば強引に頼まれます。都内の外資系企業に勤める次男の修二さんと妻の恵理子さんは、妊娠を機に実家のサポートを期待して田舎に引っ越してきましたが、幸子さんたちを見下すような態度が続いたため距離を置いていました。しかし、ハルトくんが生まれてすぐに海外赴任することになったため、自分たちでは育てられないと実家に預けに来たのでした。幸子さんは、三雄さんと長男夫婦と協力しながらハルトくんを育てることに。物心ついたハルトくんは、誠一さんとまゆみさんを自分の両親と認識。その後は5人で仲良く暮らしていましたが、ハルトくんが5歳になった頃、突然次男夫婦がハルトくんを連れ戻しにやって来ました。5年間ほとんど連絡もしてこなかった上に、お金があればハルトくんを幸せにできると思い込んでいる次男夫婦の考えの甘さに腹立たしさを感じた幸子さんは、少しずつハルトくんとの関係を築くべきだと伝え2人を追い返します。すると数日後、幸子さんの言葉を受けて考えを改めた修二さんが実家にやってきました。「無理にハルトを連れ戻すことはもうしない、これからは親戚のおじさんとして関われればいい」と、少しずつハルトくんとの距離を縮めていくことに。しかし恵理子さんだけは、一度もハルトくんに会いにこようとはしませんでした。
負けてしまったけど、いい引退試合だった

ハルトを誠一とまゆみちゃんに託すと決めてからも、修二は変わらずハルトに会いに来ています。ハルトは自分の本当の父親が修二だということは知っていますが、修二のことは「修二さん」と呼んでおり、「父」と呼ぶ気はないようです。そして修二もそれを受け入れています。
週末、ハルトの引退試合が行われました。結果は2対1で敗退。残念ながら負けてしまいましたが、両チーム一歩も譲らず、最後まで目が離せない展開になりました。ハルトの活躍に、夫も誠一も、そしてまゆみちゃんも大号泣。一生懸命ボールを追いかけるハルトの姿に、みんな心を打たれたようです。

試合を観に来ると言っていた修二でしたが、急な仕事が入ってしまったようで、残念ながら間に合いませんでした。誠一は事前に連絡を受けていたようで「急な仕事だったみたいだ、夜にこっちに顔出すって」と言いました。

その日の夜、ハルトの『引退お疲れさま会』を開催することに。お肉が大好きなハルトのために、今日は奮発しておうち焼肉です。大皿いっぱいに並んだお肉を前に、ハルトは「すげー!肉いっぱい!」と大興奮。喜んでくれたようでなによりです。

生みの親と育ての親は違うけれど、ハルトは本当に立派な青年になりました。こんなにも素敵な子に育ったのは、誠一とまゆみちゃんのおかげです。感慨にふけっていると、ピンポーンとインターホンが鳴りました。もしかして、修二が来たのかしら・・・。

「はーい」と玄関を開けると、そこには修二と・・・恵理子さんの姿がありました。連絡もなく恵理子さんを連れてくるなんて、嫌な予感しかしませんでした。
生みの親は恵理子さんと修二さんですが、ハルトくんは育ての親であるまゆみさんと誠一さんを、自分の両親として生きていくことを決めました。修二さんも親戚のおじさんという立場でハルトくんと良い関係を築き、このまま穏やかな日々が続いていくものだと思っていました。それなのに、なぜこのタイミングで恵理子さんがやって来たのでしょうか。嫌な予感しかしません。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:めめ

