
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、2026年4月2日にX(旧Twitter)に投稿された『それでも僕たち友達だよね?』をピックアップ。
本作はcomic RiSky(リスキー)で連載中の『それでも僕たち友達だよね?』の第一話にあたるエピソード。作者の菊屋あさひさんがX(旧Twitter)に本作を投稿されたところ、多くの「いいね」と共に多くの反響コメントが寄せられた。本記事では菊屋あさひさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■友達への依存と歪んだ愛情

「大切なともだちを殺してしまいました」血だらけの包丁を持った衝撃の冒頭から物語が始まる…。
引っ込み思案な碧(あお)は、クラスメイトにも相手にされず友達がいない高校生活を送っている。ある日、碧はうっかり落とした推しのアクスタを、クラスの人気者の成(なる)に見られてしまう。人気者の成は碧にとってまるで別世界の人間のはず。でも、二人の推しが同じことが分かってから急速に仲良くなっていくのだが…。
優しく親切な成が、歪んだ愛情を持っていることなど碧には知る由もなかった。冒頭の衝撃シーンに至るまで、二人の間に一体何が起こったのか…。読者からは「怖い怖い怖い」「本当に好きです」「楽しみ!」「ギャー!続きは想像したくないけど想像しよう…」など多くの反響が寄せられている。
■毎話「今回が一番おもろいな…」と思える展開に

――『それでも僕たち友達だよね?』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「痛いオタクを描きたい!!」という思いから始まりました。
痛いオタクって、とても愛くるしいと思っていて……。
私自身、成(なる)と同じ嗜好を持っているオタクなのですが、これはあんまり声を大にして言えないというか、「こういうものが好きなやつはいずれ犯罪を犯す」「こういうものを描いてるやつもいずれ犯罪を犯す」と思われがちな嗜好ではあります。
そのことについて、あえて真っ向から描いて、進んでいく物語の中で丁寧に「決して全員がそうではない」ということが伝わるような作品になればいいな…という願いもあります。
私自身かなり陽気で温厚な、毎日悲しいニュースに心を痛めているオタクなので……。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
本作は男の子と男の子がメインですが、この性別が「女の子と男の子」や「女の子と女の子」だったとして、物語は変わらないというか。
「男だから暴力受けても大丈夫」とか「女だから可哀想」みたいなものは無くしたいと思っています。
なので誰が読んでも誰かに共感してもらえれば嬉しいし、「命はたったひとり、その人だけの命である」というのが伝わればいいなと思います。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
5話、放課後の教室で成の何気ない優しさに触れた華が泣くのをこらえてるシーンですかね。こういうことって結構あるあるじゃないですか?
泣かせてる側は別にその親切を特別なこととは意識せず、当たり前の行為としてやってるので全員忘れてそうですけど。
私は何度かこういった経験があるので、めっちゃ感情移入しながら描きました。そしてそれらを思い出しながら、思い出せてる自分に対しても、世界ってまだ救いがあるかも…と思いました。
――本作には原型となった過去作『あしたも帰りたかったね』がありますが、連載するにあたって大きく変更した点とその理由をお教えください。
正直に言うと、陰キャと陰キャだけでは会話が続かなくて話が進みませんでした(涙)。すみません。
成はそのコミュ力と異常さで作者も驚くほど、物語を最悪な方へ引っ張って行ってくれます。ありがとう成。
碧と成の生い立ちの違いも、より分かりやすく対極になるよう家庭環境も大きく変更しました。その違いも楽しんでいただけたら嬉しいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
ありがたいことに、私が描きたいことをそのまま描かせてもらっていて、現在かなり先までプロットが出来ているんですが、毎話「今回が一番おもろいな…」と思える展開になっておりますので早くたくさん続きを読んで欲しいです。
二人やその周りの人の今後を見守って頂けたら幸いです!

