
■貴重な完成原稿&直筆創作資料をこだわりの演出で展示
「SAKAMOTO DAYS展」では、カラーイラストを含む170点以上の完成原稿展示に加え、本展覧会初公開となる秘蔵資料を含む直筆創作資料90点以上を公開。作者・鈴木祐斗さんの激しくも美しいイラストを基軸に、展示造作や空間構成をダイナミックに展開しており、殺し屋たちのヒリヒリとするバトルや、激闘のなかの一撃に潜む鮮烈さ、過去の幾重にも連なる因縁から生まれる重厚なストーリーを体感できる空間になっている。
会場内は7つのエリア(ゾーン)に分かれており、それぞれが異なる見せ方で、作品の雰囲気・空気感を演出。あらかじめ原作コミックを読んだうえで訪れれば、より深く、作品の世界に浸ることができそうだ。そんな各エリアの概要は以下の通り。

■ZONE1:坂本商店、営業中
「殺し屋たちにジャックされた坂本商店」をテーマに、坂本商店を模した空間の中に陳列された商品パッケージやPOPなどを活かしつつ、主要キャラクターを紹介するゾーン。日常と非日常が交錯する空間で『SAKAMOTO DAYS』の物語の始まりを体感しよう。陳列棚のほか、レジカウンター、POP、冷凍/冷蔵ケースなどは細部まで作り込まれているので、これらも要チェック!


■ZONE2:破壊、最前線
坂本商店・殺連・×(スラー)一派の三つ巴のバトルが展開していく物語を追いながら、完成原稿や創作資料を鑑賞できるゾーン。スタイリッシュな構図、躍動するアクション、緻密に刻まれる“一線”。圧倒的画力を間近で堪能しよう。

見どころは“殺連の亡霊”篁(タカムラ)が切断した赤いタワーのオブジェ。周辺には卓越した画力で描かれた無数の線画が舞う、インパクト抜群の展示になっている。また、作中に登場する日本最高峰の殺し屋養成機関「Japan Clear Creation(JCC)」の学生だった時代、最強と謳われていた坂本太郎、南雲与市、赤尾リオンら3人と写真が撮れるフォトスポットもあるので、来場時はこちらでの記念撮影も楽しみたい。


■ZONE3:殺しの芸術痕
殺し屋たちの激闘の衝撃が額縁を突き破る!勢羽兄弟vs大佛(オサラギ)、南雲VS楽、シンvsハルマなど「世紀の殺し屋展」で繰り広げられた戦いの数々を、その衝撃と余韻そのままに展示。さらに作画工程の解説や、ラフ・ペン入れ線画などの貴重な資料を通じて、創作の核心に迫る展示も。珠玉の原稿が完成するまでの“試行錯誤の痕”が楽しめる構成になっている。


■ZONE4:決意のトリガー
過去と因縁が現在に連なり、新たな局面へ向かうストーリーを、完成原稿やペン入れ線画を通して追体験できるゾーン。各バトルや場面を想起させる多様な空間演出の中で、物語が大きく動く瞬間を体感しながら、殺し屋たちの葛藤と決断の行方を見届けよう。

見どころは高速道路をモチーフにした展示空間で、完成原稿と線画を並べて展示。頭上を走るライン照明やカットアウト、リズミカルな展示レイアウトが、物語の疾走感を演出する。また、激動のストーリーをドキュメンタリー制作になぞらえた演出で見せるダイジェスト映像も上映。物語を象徴するシーンが「ネーム」「ペン入れ線画」「完成原稿」へと移り変わりながら展開していき、ストーリーと制作過程を同時に楽しむことができる。

■ZONE5:決戦前夜
信念と殺意が交錯し、生死を懸けた激突が激しくなっていく場面を紹介するこのゾーンでは、相対する殺し屋たちによる死闘の“瞬間”を迫力あるスケールで展示。1枚1枚の絵に刻み込まれた熱量を体感しよう。


■ZONE6:“今日”の礎
登場人物たちの言葉に焦点を当てたゾーン。それぞれの言葉に触れながら、彼らが思い描く“日常”へと向かう生き様も感じられる構造になっている。


■ZONE7:彩りある日々
「週刊少年ジャンプ」の表紙や巻頭カラー、コミックスカバーなど、作品の世界を彩ってきたカラーイラストの数々と、線画やラフを多数展示。さらに、鈴木さんの愛用品や仕事場風景も特別に公開。原稿に刻まれる一線に宿る表現の力と、創作へのこだわりに迫る、見ごたえのあるゾーンになっている。


■朝倉シン役・島﨑信長さんに原作展の見どころを直撃
「SAKAMOTO DAYS展」の開催前日には内覧会が行われ、『SAKAMOTO DAYS』で朝倉シン役を担当する声優の島﨑信長さんが来場。トークセッションの時間も設けられ、原作展を実際に見て回った感想や、おすすめポイントなどを話してくれた。

島﨑さんによると「SAKAMOTO DAYS展」の見どころは“愛情と工夫に満ちたボリューミーな展示”だという。企画・制作側の作品愛が随所に感じられる工夫が満載で、来場者の心を豊かにする展示だと称賛。キャラクターが額縁を破壊して飛び出す演出や、実際に焼いた紙の使用など、作品の躍動感や意外性を体現する工夫が素晴らしいと語る。
【島﨑信長】「なんといっても、鈴木祐斗先生の原稿がビッグサイズで展示されているのがいいですね。近くで見られるだけでも楽しくてワクワクしますし、改めて見返すことで“やっぱすげえな”と思わされる。そんな原作展になっています。そしてたぶん、この企画を担当された方や、展示の構成を考えられた方も、皆さん『SAKAMOTO DAYS』が大好きなんでしょうね。一つひとつの展示に愛情がこもっていて、楽しんでもらうための工夫が随所にちりばめられていて。こんな細かいところまで作り込むのか…というこだわりが満載なんですけど、本展に遊びに来られる皆さんも『SAKAMOTO DAYS』が大好きな方たちばかりでしょうから、きっとすぐに見つけ出してしまうんでしょうね。そんなことを想像するだけでも楽しくなれる、素晴らしいイベントだと思います」

そんな島﨑さんにおすすめの展示を聞いてみたところ、自身が演じる“シンの戦闘シーン”は必見!とのこと。
【島﨑信長】「自分で言うのも何ですけど、シンって毎回、けっこういい戦いをするんですよ。僕の中では“シン=名勝負メーカー”というイメージなんですけど、シンって坂本さんたちと違って、毎回、戦闘では圧勝しないところがいいんです。最強の殺し屋たちがスタイリッシュに一発で敵を倒す…というのも格好いいんですけど、シンはそうじゃなくて。泥臭く足掻きながら、一歩一歩成長して、強くなっていくキャラクターなので、そうした過程も感じ取れる展示構成になっているのはうれしいですね。額縁からキャラが飛び出している演出だったり、原稿の下にガラスの破片や瓦礫が散らばっている演出だったり。いたるところにそのシーンを盛り上げるための工夫が見られて、それらについても語りたいんですけど、あまり話すとネタバレになるので。気になる方はぜひ、会場までお越しになられて、ご自身の目で確かめていただきたいですね」

島﨑さんも絶賛する各種展示が楽しめるほか、会場では本展覧会の開催を記念したオリジナルグッズや公式図録なども販売。さらに東京ドームシティ内の対象7店舗では「SAKAMOTO DAYS展」開催記念コラボメニューも販売している。1品注文ごとにオリジナルコースター(全7種)がランダムで1枚もらえるので、本展を満喫したあとは、これらの買い物や飲食も併せて楽しみたい。


取材・文=ソムタム田井
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