
双子の野々子と菜々子。野々子はある日、菜々子の肩に昔飼っていた「タロ」が憑いているという。「落ち着かないから」と、菜々子にお祓いを勧める、野々子。「大好きだった犬になら憑かれてもいいのに…」菜々子はそう思っていた、なぜなら――。sakura(@side_sinmom)さんの短編漫画「犬に憑かれた女の子が除霊できない話」を紹介するとともに、制作の経緯を聞く。
■「一緒にいたい気持ち」を表現するため、仲良しの双子という設定にした



本作「犬に憑かれた女の子が除霊できない話」は、読者から「読み返して気づいた」「最後のどんでん返しがすごい」といった声が寄せられている、読み終えたあとにもう一度ページをめくりたくなる短編漫画だ。
作者のsakuraさんが漫画講座の課題として制作したのが本作で、「毎週テーマが決まっており、32ページを想定した冒頭8ページを作成するというものです。今回のテーマは『憑依』でした」と制作のきっかけについて教えてくれた。構成では、ホラー映画が好きという自身の好みも反映されており、「どうにかして、最後までバレずに驚かせたいという強い思いがありました」と振り返る。そのため「伏線は貼るんだけど、それをカモフラージュさせるためにタロをダシに使いました」と、読者の視線を誘導する工夫を明かした。
また、本作の前半部分には実体験も取り入れられているそうで、sakuraさん自身が以前、占い師から「犬が憑いている」と言われて昔飼っていた犬を祓うよう勧められた経験があり、近所の神社に行ったら「除霊はしてません」と断られましたと当時を振り返る。その後、「かわいがってた犬をそこまでして祓わなくてもよくないか?」と思うようになり、その気持ちが作品へとつながっていったそうだ。
さらに、仲良しの双子を主人公にした理由については、「同じ時間ずっといた二人という設定が、より一緒にいたい気持ちが強く表現できるのではないかと思い、このキャラクターにしました」と説明するsakuraさん。驚きの仕掛けだけでなく、切ない感情も丁寧に描かれた本作。その余韻を、ぜひ最後まで味わってみてほしい。
■取材協力:sakura(@side_sinmom)
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