冷めた私の反応
「だからね、私、もう働く必要ないんだ。看護師は辞めたの。今は専業主婦なのよ。旦那さんの稼ぎだけで十分生活できるからさ。午前中はヨガに行って、午後は友達とカフェでお茶して、夜は料理を作って彼を待つの。毎日が日曜日みたい。
会社員の妻の生活って大変なんでしょ?だって、たまにしか地元に帰ってこれないくらい頑張ってるんだもんね」
そう話すアケミの顔は、満ち足りた幸福感に満ちていました。その表情を見ていると、私は複雑な気持ちになります。幸せなのは結構なことですが、それを私に何度も聞かせることに、一体何の意味があるのだろうか。私は、アケミが心から幸せを感じているのなら、それでいいのではないか、そう思うように努めていました。
しかし、彼女の言葉の端々には、どうしても私を劣っていると見下すような響きが隠れており、それが私の心を少しずつ削り取っていくのです。
「…幸せそうで、よかったね」
私はそう言って、できるだけ平坦な声色で相槌を打ちました。もうこの話は聞き飽きています。そろそろ話題を変えたくて、私は仕方なく別の話を振るのでした―――。
あとがき:マウント女、現る
あからさまなマウントを取る友人に、うんざりしているアケミ。大人になるうちに生活ぶりに違いが出てくることはありますが、相手を貶めるような言い方はよくないですよね。あなたならこんな友人の発言にどう対応しますか?
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: kgrddm
(配信元: ママリ)

