職場での口癖は「すみません」、選択も決断も全部一人で…33歳シングルマザーのリアルな葛藤【漫画】

職場での口癖は「すみません」、選択も決断も全部一人で…33歳シングルマザーのリアルな葛藤【漫画】


心の奥底にある名状しがたい不安や孤独を痛切に描いた「33歳という日々」シリーズ(著・鈴木みろ)。本記事では、4歳の可愛い娘を育てながら会社員として働く33歳のシングルマザー、ゆみを主人公にした『33歳という日々 シングルマザー、ゆみの場合』を紹介する。

■「幸せなはずなのに、時々どうしようもなく不安になる」

「33歳の日々」シリーズは、現代の女性たちが抱える「誰にも言えない葛藤」を、胸が締め付けられるほどのリアルさで描く。すべて自分で選んだ道で安定した生活を送るはずが、ふとした瞬間に押し寄せる焦燥感。『33歳という日々 シングルマザー、ゆみの場合』の主人公・ゆみは4歳の可愛い娘を育てながら会社員として働く33歳のシングルマザーで、彼女もまた葛藤を抱える33歳の1人だ。
本作の最大の魅力は、シングルマザーであるゆみの日常を通して描かれる、綺麗事では済まされない「リアルな痛み」である。仕事と育児の両立という物理的な忙しさだけでなく、「選択も決断もすべて一人でしなければならない」という精神的な重圧が、完璧な母親を目指す彼女の心と体をじわじわと限界へと追い詰めていく。楽しかった日の夜ほど深くなる孤独感や職場で感じる疎外感、我が子に抱いてしまう黒い感情など、ゆみが直面するエピソードはあまりにも生々しい。一人で全てを背負い込もうと奮闘する彼女の姿には、息を呑むほどの真実味が宿っている。

■33歳の多様な悩み

さらに本作は、ゆみだけでなく、同い年の友人たちの姿も並行して描くことで、より深い共感を呼ぶ構成となっている。独身で恋人のいないこのみと、夫との関係に悩む既婚のエリ。置かれた環境は全く異なるが、誰もが「33歳」という分岐点に立ち、それぞれの迷いと戦っている。他人から見れば幸せや完璧に見える人生であっても、その内側には本人にしかわからない葛藤があるのだ。迷い、傷つきながらも自分なりの幸せを模索していく彼女たちの姿は、同じように日々を懸命に生きる読者に寄り添い、確かな勇気を与えてくれるはずだ。

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