偽性副甲状腺機能低下症の前兆や初期症状について
偽性副甲状腺機能低下症は、乳幼児期に症状が現れることが多く、診断もこの時期にされることが多いです。
主な症状は、低カルシウム血症によって起こります。たとえば、腕を圧迫すると手の筋肉が勝手に縮んで手がすぼめたような形になることがあります。これは「テタニー」と呼ばれます。また、頬を軽くたたくと口の周りの筋肉が引きつるように動くこともあります。これもカルシウム不足による神経や筋肉の過敏さが原因です。
他にも、手足のしびれや感覚の異常、気分が落ち着かない、うつのような気分の変化などの症状がみられることもあります。また、子どもの場合はけいれんが見られることもあります。
偽性副甲状腺機能低下症の検査・診断
偽性副甲状腺機能低下症が疑われるのは、多くの場合、低カルシウム血症による症状が出たときです。
診断のためにはまず血液検査を行い、副甲状腺ホルモン、ビタミンD、マグネシウムなどの値を調べます。ここで、副甲状腺ホルモンは出ているのに、血液中のカルシウムが低いという特徴が確認されます。
さらに、副甲状腺ホルモンに対する反応を確認するため、ホルモンを注射して体の反応をみる試験が行われることもあります。これらの結果を総合して診断がつけられます。

