私は、幼い娘・リンを育てるママ。昔から人の顔色をうかがい、自分さえ我慢すればいいと気持ちを飲み込んできました。そんなある日、買い物中に見知らぬ女性から付きまとわれ、勝手にリンに触れられ、においを嗅がれ、怯える事態に。
通りかかったママに助けてもらい、なんとか離れるも、女性は再び現れ、私のバッグからリンのおもちゃを持ち去ったのです。勇気を出して問い詰めると、女性は話をすり替えて逆ギレ。おもちゃを返さないまま逃げるように立ち去ってしまい……。
女性の過去
リンのおもちゃを返さないまま立ち去ってしまった女性。
「今の母親は恵まれすぎているのよ」と理不尽に責められた私は、あぜん。しかし同時に、その攻撃的な言葉の裏には、女性自身の消化しきれない思いがにじんでいるのでは――と、どこか引っかかっていました。




















リンちゃんのおもちゃを持ち去った女性は、「後で駐車場に置いとけばわかんないわ」と考え、最後までごまかそうとしていました。
しかしその場から立ち去った直後、女性の頭には、過去の記憶がよみがえります。自分がかつて抱えていた苦しさや、満たされなかった思い。その感情を、目の前の若いママにぶつけていたのかもしれません。
そして女性は、再びリンちゃんのママの前へ戻ってきました。手には、持ち去ったリンちゃんのおもちゃが……。
女性はおもちゃを返し、リンちゃんのママと一緒に警備室へ。通報を受けた警察から事情聴取を受けました。
最初はしらを切っていた女性でしたが、最終的には罪を認めます。その後、女性は反省していることや初犯であることなどが考慮され、微罪処分となったのでした。
◇ ◇ ◇
持ち去った物をあとから返したとしても、無断で他人の持ち物を持ち去った事実が消えるわけではありません。相手が反省しているように見えても、被害を受けた側が不安や恐怖を感じたことは、軽く扱われるべきではないでしょう。子どもを連れているときにトラブルが起きたら、ひとりで対処しようと無理をせず、警備員や警察など第三者に入ってもらい、安全を確保しながら対応するようにしたいですね。
次の話を読む →著者:マンガ家・イラストレーター ままぽぽ

