
のむすん(@nomusun_manga)さんはブログで『出産したら夫婦が壊れました』という作品を投稿し、ネットを中心に注目を集めている。結婚をして娘が生まれたが、育児には協力的ではない夫。著者の友人の実話をもとに、ワンオペ育児の大変さがリアルに描かれている。本作が誕生した理由や工夫された点などについて、のむすんさんにインタビューした。

――本作を描かれた理由について、お聞かせください。
友人達と結婚生活についての悩みやグチを話していた時に、皆夫への不満で一番盛り上がったので、こういった話をより多くの人とシェアしたいなと思い本作を描きました。夫が結婚前と変わった、全然子育てに協力的じゃない、共働きなのに家事も指示待ちでウンザリなど…。
ちなみに本作は半分実話で半分創作です。実際に本作のようなことを経験した友人がいたので、その友人から話の流れは参考にさせていただきました。登場人物の一人である独身女性の心理描写は、結婚生活の現実を知らず、ひたすらキラキラしたものだと思っていた独身時代の自分の考えを思い出して描きました。

――夫婦の言葉のやり取りなどがとてもリアルですね!本作を描く上で、工夫された点があればお聞かせください。
友人の話の中で実際に夫からこう言われた、こう言い返した等の言葉をそのまま使うことで、よりリアルな感じが出るよう意識しました。“夫に0歳の娘のオムツ替えを頼んだら『女の子のオムツなんて替えられない』と言って、結局一度も娘のオムツ替えをしなかった“という話を友人から聞いた時は衝撃を受けました。ちなみに夫に家事を頼んだ時に、敢えて敬語で『はい』と返事をされてイラッと来たのは私自身のエピソードです。

――「家にいるのに何でできないの?」と言うけんすけさんの言葉はワンオペ育児の大変さを理解していない印象ですが、その点についていかがですか?
この問題は難しいですよね。実際夫自身が毎日子ども、特に赤ちゃんと二人きりで過ごすという環境を経験してないわけですから。夫が休みで家にいる日に子どものことをやってもらっても、基本的に妻と大人二人体制で子どもを見るわけだし、普段妻が大人一人でやるそれとはわけが違いますからね。ただ、夫に家事育児の大変さを理解されづらい妻というのは実際いて、私から見ると我慢強くて一人で頑張っちゃうタイプの人が多いような気がします。

――育児に協力的でない旦那について、のむすんさんはどう思われますか?
これも難しい問題ですね。育児に協力的な男性かどうかは子どもが産まれてみないとわからない所もありますし。でも協力してもらう為には、できるだけ夫に子どもと関わらせることが必要かなと思います。やっぱりお世話して遊んでくれる大人に子どもも懐くだろうし。子どもに懐かれれば夫も育児に協力的になるかなと。そして夫の育児に関してもよっぽどのことでない限りダメ出しをしない。何か言うにしても言い方に気をつける。
男の人はプライドを守りたいでしょうし…。『やっぱりこの子、ママよりパパの方がいいみたい!』『わぁ!オムツ替え私よりパパの方が上手〜!』とか嘘でもおだてたり。母親は自分が産んでるから最初から母子の絆みたいなものがある気がしますが、父親はそれがないですからね。母親ばかり子育てと夫育てと大変ですが、育児に協力的な夫にする為に、こちらも日頃のちょっとした工夫が必要かもしれませんね。

――最後に、現在家事や育児で大変な思いをしている方にメッセージをお願いします。
子どもが小さいうちは毎日の家事育児、本当に大変ですよね。専業主婦、育休中、共働き…それぞれにそれぞれの大変さがあると思います。パートナーである夫には一番の味方でいてほしいし、気持ちもわかってほしい…。
でもどうしても男と女は別の生き物だし、置かれた立場も違うのでわかってもらえない部分はどうしてもあると思います。でもそこはもうある意味諦めて、割り切るのも必要かなと。家事も育児もちゃんとやろうと思うほど、自分を追い詰めてしんどくなってしまう気がします。
そんな時はネットでズボラ主婦選手権のようなサイトを見てください。同じ子育てママのズボラエピソードを見ることで笑えたり心が軽くなることもたくさんあります。ほどよく手を抜き、まぁいっかと思える勇気を持って、今の家事育児の大変さもいつか笑い話にしたいですね。
本作では、実話を基に描かれたワンオペ育児の様子がリアルに描かれている。のむすんさんはほかにも数多くの作品を描いているので、興味があればこの機会にぜひ一度読んでみて!
取材協力:のむすん(@nomusun_manga)
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