
黒木メイサ主演のドラマ、Huluオリジナル「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」(全5話)の第1話と第2話が、7月24日より動画配信サービス・Huluにて独占配信をスタート。11年ぶりに単独主演を務めることとなった黒木だが、彼女はこれまでどのようなルーツを辿り、俳優としてどのように成長してきたのか。本記事では、そんな黒木のこれまでの経歴を振り返りながら、俳優としての魅力に迫っていく。
■15歳で鮮烈デビュー、幅広い役柄でキャリアを築いてきた黒木メイサ
2004年、舞台「熱海殺人事件~平壌から来た女刑事」で俳優デビューを果たした黒木。15歳とは思えない圧倒的な美貌とオーラで注目を集め、その後は映画やドラマを中心に着実にキャリアを積み重ねていく。
2006年公開の映画「着信アリ Final」をはじめ、『クローズZERO』シリーズやドラマ「任侠ヘルパー」(2009年放送、フジテレビ系)、映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010年公開)など数々の作品に出演。また、「最後の約束」(2010年放送、フジテレビ系)では凛とした佇まいの中に繊細さを感じさせる芝居を披露し、「幸せになろうよ」(2011年放送、フジテレビ系)ではコメディもこなすなど、幅広い役柄を演じてきた。
大河ドラマ「八重の桜」(2013年放送、NHK総合)では容姿端麗で強い意志を持つ女性像を体現し、実写版映画「ルパン三世」(2014年公開)ではクールビューティーな峰不二子役にも挑戦。その後は子育て期間を経て、2024年放送のドラマ「降り積もれ孤独な死よ」(日本テレビ系)で俳優として復帰を果たしている。
そして、7月24日より独占配信がスタートしたHuluオリジナルドラマ「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」(毎週金曜にHuluにて最新話配信)では、組織犯罪対策課、通称“マル暴”の刑事・八神瑛子を演じる。瑛子が夫の不可解な死の真相に迫る復讐サスペンスとして、迫力あるアクションシーンも満載の本作。黒木にとって11年ぶりの連続ドラマ単独主演作となり、約3カ月にもおよぶ練習期間を経て、スタントなしでの撮影にも挑戦している。

■クールな女性像を圧倒的な存在感で体現
クールな雰囲気と揺るがない芯の強さを兼ね備えた女性像は、黒木の代表的な役柄の一つだ。静かな存在感の中に確かな意志を宿らせる芝居は、多くの作品で鮮烈な印象を残してきた。
例えば、SFアクション映画「アサルトガールズ」(2009年公開)で演じた女ハンターのグレイ。本作は、仮想ゲーム空間Avalon(f)を舞台に、幻のモンスターを狩る3人の戦士の姿を描いている。
黒木は、アサルトライフルを手に巨大モンスターへ挑むグレイを、クールな佇まいと力強いアクションで表現した。撮影では実物とほぼ同じ約16キロのアサルト銃を担ぎ、素手での格闘シーンにも挑戦。荒廃した世界の中で銃を構えるその姿は、彼女のワイルドな美しさをより一層際立たせている。
また、約7年ぶりの地上波ドラマ出演となった「降り積もれ孤独な死よ」では、山梨県警富士山北署刑事第一課の警部補・五味明日香を熱演。五味は、ぶっきらぼうな言動が目立ちながらも、後輩の冴木仁(成田凌)を理解し支える心優しい人物だ。
原作漫画では男性キャラクターとして描かれている人物を、ドラマでは黒木演じる女性刑事・五味明日香へと大胆にアレンジしており、本作ならではのキャラクターとなっている。圧倒的な存在感を放ちながら冷静でブレない刑事を見事に体現した黒木は、彼女の代名詞ともいえる“クールな魅力”に大人の深みを加え、俳優としてのさらなる進化を視聴者に強く印象づけた。


■繊細な感情表現でも魅了、人間味あふれる役柄で見せる新たな一面
クールな役柄で存在感を放つ一方、人物の揺れ動く感情を丁寧に積み重ねる芝居でも高い評価を得てきた黒木。華やかなルックスだけでなく、人間らしい弱さや優しさを自然体で表現できる点も彼女の大きな強みといえる。
異性との経験がない30歳以上の男女が“オトナ高校”で英才教育を受けるドラマ「オトナ高校」(2017年放送、テレビ朝日系)。本作で黒木は、商社で働くキャリアウーマン・園部真希を好演した。仕事では高い能力を発揮する一方で、恋愛は思うようにいかず、常に2番目の女という立場に置かれている真希。不倫関係にありながら男性経験がないという、複雑な事情を抱えた難しい役どころだ。
しかし黒木は、恋愛に不器用な真希の心情をリアルに表現。コミカルな世界観の中でも人物の感情を丁寧に積み重ね、人間味あふれるキャラクターを作り上げた。そんな本作では、クラスメイトでエリート銀行員・荒川英人(三浦春馬さん)との間で巻き起こるさまざまな出来事や、2人の関係の変化も見どころとなっている。
さらに、東野圭吾氏の本格ミステリーをドラマ化した「新参者」(2010年放送、TBS系)では、ミステリアスな人物像にも挑戦。本作では、日本橋署に赴任してきた“新参者”の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)が人形町で起きた殺人事件を追う中で、商店街の入り組んだ人間関係を解き明かしていくストーリーが展開される。
黒木が演じたのは、加賀と同じ大学の茶道部出身で雑誌記者の青山亜美。一見すると何を考えているのか分からない掴みどころのない人物だが、その内面を表情や視線の細かな変化で丁寧に描き出した。感情をあえて表に出し切らず、内面をにじませる芝居で亜美の心の奥にある純粋さを表現。強さだけでなく、繊細な感情表現でも高い演技力を示した一作となった。
クールで芯の強い女性を圧倒的な存在感で演じ切る一方、人間味あふれる繊細な感情表現でも見る者を魅了してきた黒木。作品ごとに異なる人物像を見事に演じ分けてきた彼女は、主演作「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」でどのような演技を披露しているのかぜひ注目したい。
なお、黒木が出演する「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」「新参者」「降り積もれ孤独な死よ」「アサルトガールズ」「オトナ高校」などの作品は、Huluにて見放題配信中。


