
自治会のなかにある子ども会は、子どものためにあるとはいえ親の負担が大きいもの。新庄アキラ(@shinjo_akira)さんの『子ども会の役員が再び回ってきた話』は、まさかの2度目の役員を経験することになったリアルな苦労を描き、注目を集めている。本作の見どころや、作者が込めた思いについて詳しく話を聞いた。
■突然の爆弾発言とまさかの会長決定




次年度の役員決めの日。6年生メンバー5人のうち4人はすでに経験者であり、未経験の三浦さんが「今度は会長かな」と誰もが思っていた。しかし、その空気を裏切り、三浦さんは「来年度は学校のPTA役員をやるので、できません」と爆弾発言を投下する。規定によりPTA役員は子ども会役員を免除されるため、残された4人は絶句してしまう。
誰も「自分がやる」とは言わず、気まずい沈黙のなかで気づけば3時間経過。あみだくじの結果、破天荒キャラの松子さんが会長に決定し、新庄さんは会計、残る2人が副会長と書記を担当することになった。簡単に一年間をやり過ごしたいと考えていた新庄さんだったが、松子会長は年間行事計画の段階から「子ども会を盛り上げていく!!」とやる気満々。月に1回の企画開催が決定し、予想を大きく上回る負担がのしかかることになった。
長男の入学から8年間で子どもの数は減り、子ども会に入らない家庭も増えたことで、まさかの役員2周目を経験することになったという新庄さん。「抜けたいけど抜けられない」葛藤や、キャラの濃い母親たち、人間関係など、自身に起きた大変だったことをあえて笑いにおきかえ、おもしろおかしく描くことにこだわったと語る。また、暴走して周囲を振り回しながらもどこか憎めない松子さんは、実在の人物をモデルにデフォルメしたキャラクターだという。
■子ども会のリアルと今後の展望
毎月の企画では、「いろいろなお母さんがいるので意見がまとまることはなく…。決まるまでが本当に大変でした」と振り返る。それでも、「役員が考えた企画や行事を子どもたちが楽しそうに参加してくれている姿を見て、すべてが報われたように感じました」と語り、さらに「普段は関わることのない地域の方と積極的に話す機会が持てたのは、本当によかったと思っています」と前向きな思いを明かす。
一方で、毎年親同士のトラブルの話ばかり耳に入ることから、個人的には「子ども会はいらない派」だと明かす新庄さん。運営のやり方が30年前とほとんど変わっていなかったことが原因の一つにあると分析する。できる限り負担を減らす工夫もしてきたが母親への負担は大きすぎたと語る。それでも、地域や子ども同士のつながりが生まれたりすることには価値があるため、もっと気軽でカジュアルな形に変えていけるのであれば子ども会という存在もよいと考えている。
生きていると起きるさまざまな出来事をクヨクヨするのではなく、笑いに変えて毎日が楽しく送れるように日常漫画を描いている新庄さん。電子書籍の『家を建てたら自治会がヤバすぎた』や『転職したら職場がヤバすぎた』も発売中であり、30代や40代の女性にとって共感できるリアルな内容となっている。ぜひ読んでみてほしい。
画像提供:新庄アキラ(@shinjo_akira)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

