1児の母である緋沙未の夫・トモルに不倫が発覚。離婚を望まない緋沙未はトモルに内緒で不倫相手に慰謝料を請求しますが、渡されたのは30万円。事前に調べていた相場より100万円以上も少なく、緋沙未は差額の支払いを求めますが、不倫相手の依都から連絡を受けたトモルは緋沙未に対し、「君はどんな手を使って、依都にたどり着いた?」——。
緋沙未が「探偵に頼んだ」と答えるとトモルは頭を抱え、不倫相手と別れる代わりに「慰謝料を彼女に返してくれ。120万の請求もナシだ」と言い出します。緋沙未が断ると夫は実家に帰ってしまい、トモルの様子を探るために依都を呼び出したところ、現れたのは夫自身だっだのです。
トモルは緋沙未と依都を会わせようとせず、緋沙未から裁判をちらつかされると「探偵を雇ったんでしょ? 弁護士を雇うお金なんてない」と高をくくります。
しかし、「探偵に頼んだ」というのは緋沙未がついたウソ。緋沙未はトモルのメモ帳に残された電話番号の痕跡から不倫を確信したことを打ち明けますが——。
妻に弁護士を雇うお金があることを知ると、不倫夫は…














不倫を確信した経緯を打ち明けた緋沙未は、「裁判に向けて弁護士を雇うお金は残っている」という事実を突きつけます。
それを聞いたトモルは延々と御託を並べ始めますが、最終的には「お金はトモルじゃなく、宵坂さんに返します」という緋沙未の要求をのみつつも、別居継続を宣言したのでした。
「ずるいよ。俺もお金も両方取るなんて」と理不尽な主張を始めたばかりか、「別れるよ。だってルイがかわいそうじゃないか」と急に息子の存在を持ち出したトモル。しかし緋沙未は夫のペースにのまれず、「少し考える時間をちょうだい」といったん話を保留にしました。
相手の言葉に惑わされず、毅然と要求を突きつけた緋沙未の判断は、とても冷静。依都から受け取った慰謝料をトモル経由で返したとして、そのお金が本当に依都に渡される保証はなく、さらなるトラブルに発展するリスクも考えられるからです。
そもそも自分が不倫をした立場でありながら、「ずるいよ」と被害者ぶるトモルの主張は身勝手そのもの。夫がどれほど自分に都合のいい理屈を並べようと、慰謝料の請求は裏切られた妻の正当な権利です。
また、相手から理不尽な主張を一気にまくし立てられると、誰しも頭が混乱してしまうもの。そんなときは緋沙未のように、「少し考える時間をちょうだい」といったん話を保留にするのが賢明です。相手のペースにのまれず、冷静に考える時間を持つことが、結果として自分自身を守ることにつながるはずですよ。
著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実

