ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、ネタバレ上等な私見&本音でおすすめしますよ〜。
よしひろさん、「きのう何観た?」
Primeオリジナル『エル』
story LAで高校生活を謳歌していたエル(L・ミネトリー)は、父の仕事のために一家でシアトルへ。サブカルチャー全盛のシアトルの高校では、全身ピンクの陽キャな彼女は浮きまくる。だが、彼女は持ち前の前向きさと友人や家族からの支えで、次第に彼女なりの解決をしていく。
監督:ジェイソン・ムーア/出演:レクシー・ミネトリー、ジューン・ダイアン・ラファエル、トム・エヴェレット・スコット、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク ほか/配信:現在、Prime Videoにて独占配信中
© Amazon MGM Studios
© Amazon Content Services LLC
へこたれないキャラのエルは一日して成らず
2001年の大傑作『キューティ・ブロンド』は、『プラダを着た悪魔』と同じくらいリピっているお気に入り。マジで元気出るんすよ、これ。全身ピンクでスーパー前向き女子のエルが、彼氏の進路とオソロにするためだけでハーバード・ロースクールに進学(入れちゃうところもすごいんだけど、自己PRビデオがこれまたすごい)。で、全身グレー族に囲まれて浮き放題浮いている彼女が、持ち前のカンのよさと気立てのよさで、学生の身分ながら弁護に成功しちゃう、というサクセスストーリー。いや、マジでいい映画なんで、Prime Videoで観てくださいな。というか、これもいずれ深堀りするわ。
LAライフを謳歌するエル。シアトルではママだけが頼りに……。
で、今回はその前日譚となる『エル』。エルちゃん、90年代の高校時代はどうしてたか、ってお話なんですが……『キューティ〜』が好きなら絶対に好きになるのですよ。だって、エルは一日にして成らずってことを描いてるんだもの!
ビバリーヒルズにお住まいのエルは、いわゆるセレブ高校生(これまたビバヒルとか『The OC』とか好きな方にはぶっ刺さる設定)。コスモポリタンを愛読し、ファッションが大好きだから放課後はロデオドライブでお買い物。そんな彼女が、パパの仕事の都合でシアトルへ……えっと、当時のシアトルはオルタナ系大全盛期のサブカル聖地でしてな。音楽はニルヴァーナ、ファッションはバナリパ、真っ向から合わないカルチャーの地へ放り込まれちゃうんですよ。で、うまくいくはずもなく、『キューティ〜』のときよりも経験が浅いから前向きキャラにも限度あり。でも、数々の失敗を経て成長していくという物語ですの。
んもー、エモい。そして、SNSがまだない時代だけに、いじめも嫌がらせも何もかもがぶつかり稽古。だからこそなんだけど、やっぱり人の成長ってバーチャルの世界では無理なのね、と改めて感じた次第。でで、このシリーズ、大当たりしましてな。シーズン2がすでに決定(なんせ高校卒業か大学入学くらいまでは続けられるんで)。その発表などなどもあり、主演のレキシー・ミネトリーを囲む会的なイベントがシドニーであったのよ。行ってきたわ(唐突にイベントレポ)。
ルーフトップバーのプールをピンクにしてパーリーナイト(当然BGMはカイリーなどアゲアゲ)。右がブルーザーと一緒のレキシーちゃん。
日本と真逆に真冬のシドニー。寒い(といっても、日本の秋くらいの気候)。プールパーティだったんだけど、全面的にピンク! 現地インフルエンサーとアジア〜パシフィックのメディアが集結して大盛り上がり。あたし的には、エルの愛犬ブルーザーと同じチワワが来ていたり、シドニーの有名ドラァグクィーンのレビューショーがあったりで、気分バクアゲでございました。なによりレキシーちゃん、マジで可愛い……若いころのリース・ウィザースプーンにそっくり。そんなレキシーちゃんのインタビューは、現在発売中の本誌に掲載しているのでそちらも読んでね〜。

