旅人は昭和脳の持ち主で、妻は夫を支えるのが当たり前といった考え。数々のモラハラやフキハラによって、妻・真佐美が限界を迎え離婚。しかし旅人が家事を習得するため未だ同居中。ある日夕食をめぐって娘たちと旅人が不仲に。真佐美が仲裁するも娘たちはこれまでの不満を吐き出し、旅人が怒って仲直りできず。同僚に「それモラハラ」と言われアドバイスを受けます。同居を解消し数カ月後、養育費の受け渡しで真佐美と再会。次女の卒業式は来てほしくないとの伝言を聞き、寂しいまま数年が経ち…。
「高橋さん、飲み過ぎてないか?」
忘年会で部下たちと話す旅人。新入社員時代に指導した部下たちがアラサーになり、時間経過の早さをしみじみと感じます。結婚する部下たちに挙式のことを尋ねると、女性部下・高橋さんの地元で小さな式を挙げるとのこと。高橋さんのお父さんがバージンロードを歩きたいそうで、それを聞いて旅人の心が揺れ動きます。
「部長も娘さんとバージンロード歩きたいと思いますか?」と質問されますが、旅人が娘たちと会ったのは自分の母の葬儀が最後。今はどこに住んでいるのかも知らないと答えます。こんな父親が結婚式に呼ばれることはない、と笑顔で話しますが…。
「俺の役目は養育費を最後まで振り込むこと」と聞くも、部下たちは寂しく感じ











忘年会に参加した旅人さん。会社のコンプラ研修に参加したり女性部下のことをさん付けで呼んだりするようになり、部下たちから見てもこの数年の間に意識が変わりました。帰宅すると母の仏壇にお線香をあげ、家事をしたり父の世話をしたりして過ごすのでした。
旅人さんは以前、同僚に「モラハラに気づいていないヤバいやつ」と言われ、一度はアドバイスを聞きませんでしたが、その後カウンセリングを受けていました。「家事は女がやるもの」という価値観の持ち主でしたが、家に帰ると率先して家事をし、介護もするようになりました。
部下から見ても言動に変化が訪れているようです。仕事に家事、介護をこなすことは大変なこともありますが、支援やサービスをうまく組み合わせて両立していってほしいものです。旅人さんが自分の過ちと向き合い、変わろうとしているように、私たちも何かを間違えたときには、その事実を受け止め、行動を変えられる人でありたいですね。
※画像の一部にAI生成画像を使用しています
著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
