
玉森裕太主演のドラマ「マイ・フィクション」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系)の第3話が7月19日に放送され、事故前の生活を取り戻した正樹(玉森)が次々とフラッシュバックし始めた“知らない記憶”に戸惑い、混乱する様子が描かれた。(以下、内容のネタバレを含みます)
■ “記憶”に隠された真実をめぐる、予測不能なサスペンス・ラブストーリー
本作は、平凡に暮らしていた男の“記憶”に隠された真実をめぐる、予測不能なオリジナルサスペンス・ラブストーリー。主人公・伊川正樹は、事故に遭い目覚めると、世界が一変。他人が“伊川正樹”として妻と暮しており、妻も同僚も町の人々も正樹のことを覚えていなかった…。その後、自分を取り巻く状況は二転三転。おかしいのは、自分か周りかこの町か。正樹は不可解な状況に追い込まれながらも、真実を追い求めていく。
■この数日の記憶が消えてしまった正樹
正樹は、見知らぬ男・津村(野村周平)に追いかけられて転落し、目覚めた後に誰も自分を覚えていなかったこと、同僚の多田(ジャンボたかお)が“伊川正樹”だと名乗り、妻の真弓(宮澤エマ)と夫婦生活を送っていたこと、二宮由梨(森川葵)と知り合い、2人で自身の存在証明に奔走したことなど、ここ数日の記憶が全て消え、何の疑問も持たず以前の生活を取り戻していた。真弓も同様だ。
「はるなぎ園」では正樹が退勤した後、同僚の理恵(結城萌)が多田に「大丈夫そうですね」と声をかけた。すると多田は「けっこう楽しかったんだけどな。伊川くんに成りすます生活も」と笑った。理恵も多田の仲間だったのだ。多田は、正樹が生きていたとわかった時の理恵の表情を思い出すと面白くて、と言った。正樹には死んでほしかったということなのだろうか…。そして多田は「何かあったら、全部無かったことにすればいいんだから」と言うのだった。
正樹は、ペットのピョートルが野良猫に殺されたことも忘れていたが、夢でピョートルが死んだ時の光景を見た。嫌な気持ちのまま出勤すると、急な有休消化を告げられて旅行に行っていた同僚の高森(木下紗菜)からみやげを渡された。だが、正樹は彼女が休んでいたことが思い出せなかった。
高森に顔色が優れない理由を尋ねられた正樹が「嫌な夢を見た」と答えたのを聞いた多田と理恵は目くばせ。どんな夢だったのかと探る理恵に、正樹が夢の内容を告げると、高森は「えっ?文鳥、この前死ん…」と言ったが、その途中で多田が彼女の言葉を遮った。この数日不在だった高森は、記憶を改ざんされていなかった。
また、正樹が入居者の塚本の部屋の前を通ると、空室になっていた。同行していた理恵に「塚本さんは?」と尋ねると、彼女は「アレ?聞いてませんか?」と、家族の転居に伴って、その近くの施設に移ったのだと説明。やはり彼にはそんな記憶は無い。「そうだっけ…」とモヤモヤした気持ちを抱えるのだった。
塚本は認知症の老女で、正樹の存在が皆から消えていた中で、彼と真弓を覚えていた人物だ。そんな塚本が居ては都合が悪い為、多田と理恵が追い出したのだろう。視聴者は「塚本さん…生きてるよね…?」と彼女の安否に不安を抱き、Xには「塚本さん」がトレンド入りした。

■次々にフラッシュバックし始める“知らない光景”
ピョートルのエサを買って帰宅した正樹は、家の前の花壇が目に入った途端、突然頭痛に襲われ、ピョートルの亡骸を花壇に埋めた光景がフラッシュバック。そして、家に入り、リビングの壁に貼られた真弓との2ショット写真に目をやると、真弓の隣に居るのは自分ではなく多田だった。慌てて写真をよく見ると、ちゃんと自分が写っていた。
今のは何だったのか…と思っていると、「まーくん?」と心配する声が。振り返ると、真弓ではなく、今朝、自宅の前で自分を知っているかのように声をかけてきた女性(由梨)が…。だが、それは一瞬で、そこに立っていたのは真弓だった。
自分でもわからない映像が次々に浮かび、正樹は「何だか頭が痛くて…」と真弓に告げて、得体の知れない不安な気持ちをかき消すように、彼女をぎゅっと抱きしめるのだった。
その夜、正樹は夢の中で、この数日のことがフラッシュバックしていた。ピョートルの死、見知らぬ男に追いかけられ転落したこと、真弓を連れて逃げようとした時に多田に襲われたこと、そして、自分と瓜二つの男(由梨の夫の二宮祐介)の遺影、その家で今朝会った女性とその息子と過ごしたこと…。
目が覚めた正樹は、突然気分が悪くなり、トイレで嘔吐。「きゅうり、ダメになったかも…」と呟いた。二宮祐介は、きゅうりが食べられなかった。その体質が正樹に移ったのだろうか。

■二宮祐介の記憶が正樹に浮かび始める…
気分がすぐれない正樹を心配した真弓は、気分転換に彼をお気に入りの公園に連れ出した。お手洗いに行った真弓を待っている間、正樹がいつも帰宅時に歌っている「ハイホー」の曲を口笛で吹いていると、息子を連れて同じ公園に居た由梨が駆け寄ってきた。彼女に会うのは、(正樹的には)自宅の前で声をかけられて以来、2度目だ。
由梨に「どうしてその曲を?」と尋ねられた正樹が戸惑っていると、真弓が戻ってきた。「知り合い?」と聞いた真弓に「いや…」と答える正樹。ショックを受けている由梨の元へ息子が「ママ!」とやって来た。その少年が夢で見た少年だと気付いた正樹は動揺して、足早にその場を去った。
帰り道で、正樹は向かいから来る親子連れが目に入った途端、先ほどの少年を肩車する自分と、その傍らに先ほどの女性が寄り添う姿が浮かんだ。「まただ…」。正樹は真弓に、知らない記憶が頭に浮かぶのだと打ち明けた。そしてその夜、彼は、あの女性が出産し、その赤ん坊を誰かが病室で抱く光景を見るのだった。

■自宅が監視されていることに気付いた正樹
彼はベッドを抜け出し、照明を消したままのリビングで「知らない記憶 フラッシュバック」と検索。だが、求める答えは見つからなかった。その時、手を滑らせてグラスを床に落として割ってしまい、彼はスマホのライトを頼りに破片を探した。すると、リビングの置物から小さな光が。近寄って見ると、それが監視カメラだと気付き、彼は思わず漏れ出る声を口を覆って必死で抑えた。
彼は、リビングにやって来た真弓にはそのことを告げず、1人で眠れない夜を過ごした。彼はまだ気付いていないが、伊川家にはこの他にもあちこちに監視カメラが仕掛けられており、何者かがずっと監視をしていた…。
疑心暗鬼になった正樹は、「はるなぎ園」でも監視されているのではないかと落ち着かない。彼の予感は当たっている。ここもカメラが仕掛けられている…。正樹は、理恵も多田も、誰も彼もが信用できなくなっていた。

■視聴者の考察が白熱
誰が何の為に、正樹を監視しているのか。一方で、正樹と二宮祐介がDNA鑑定で同一人物であることも発覚。1つ謎がクリアになると新たな謎が発生し、予告では「伊川真弓の正体、わかりましたよ」との不穏なセリフも。不可解な状況を解明する為に「1話から見直した」「何回も見た」という視聴者が続出。さらに考察合戦が白熱している。
◆文=鳥居美保


