
アゴ山(@longagoyama)さんはブログで『カサンドラ症候群になって離婚をするまでの話』という作品を投稿し、注目を集めている。結婚後に夫がアスペルガー症候群であることが発覚し、10年の結婚生活を経て離婚を決意する。今回は本作の37~39話までをお届けするとともに、作者に育児が苦手な夫への当時の心境などについてもインタビューした。
《カサンドラ症候群とは?》
パートナーとのコミュニケーションで問題が生じることで、その関係を維持するために心身ともに疲弊して不調が生じる状態のこと。片頭痛や自己肯定感の低下、疲労感などの症状が続く。

結婚後しばらくして、娘を出産したアコさん。当時はイクメンという言葉が流行っていたが、アコさん自身はイクメンという言葉に興味はなかった。

男の人には育児への参加を期待することはなく、働くことで家族を守るという考えを持っていたアコさん。夫のユーマは仕事が忙しく、帰りも遅いので育児をすることは難しそうだ。ユーマが仕事を頑張っているので、当時のアコさんは「私も育児頑張ろ~」と思っていたようだ。

娘が新生児のころは、母性と使命感でユーマに育児を協力してもらおうとは考えていなかった。けれど何もしてもらわなかったわけではない。おむつ替えを頼んだが、おむつのテープ止めが甘く、何度教えてもダメだったのだ…。

娘をお風呂に入れてもらったときも、たどたどしくて任せられなかったという。ユーマが娘を抱っこしても泣き止むことはなく、娘は哺乳瓶を受け付けないので、授乳は必然的にアコさんがやることになった。

娘がやっと寝たと思っても、1~2時間間隔で起きては泣くの繰り返しで、アコさんは精神的にも疲弊していた。その後なんと娘は自閉スペクトラム症と診断されたが、初めての育児に必死で当時は微塵そんなことは考えもしなかったのであった…。
――育児が苦手なユーマさんについて、当時のアゴ山さんはどう思われていましたか?
当時は「どうして父親なのに育児を自分ごととして考えられないんだろう」と、とても悲しく思っていました。手伝ってほしいというより、一緒に子どもを育ててほしい、その気持ちが強かったです。ただ最初の子どもだったのでお互い初心者なので、そんなものなのかなとあきらめていたところもあります。
――娘さんが自閉スペクトラム症と診断され、どのように受け止められましたか?
頭では身構えてはいましたが、診断を聞いたときは少しショックでした。「どうしてうちの子が」という気持ちもありました。でも同時に、今まで感じていた育てづらさの理由がわかり、「私の育て方が悪かったわけじゃなかったんだ」と少し肩の荷が下りたことも覚えています。
本作では作者が、アスペルガー症候群の夫と過ごした当時の結婚生活などについてリアルに描いている。アゴ山さんはほかにも数多くの作品を描いているので、興味がある人はこの機会にぜひ一度読んでみて!
取材協力:アゴ山(@longagoyama)
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