
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、『月刊!スピリッツ』で連載中の南賀なんさんが描く『999号室』より第1話をピックアップ。
漫画サイト「ビッコミ」公式X(旧Twitter)が5月12日に本作を投稿したところ、3,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、南賀なんさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■異形の住民に手紙を届ける少年

巨大集合住宅の一室に住む逓信所飛脚業員・1871号は、手紙を住民に届ける仕事をしている。その日も手紙の束を受け取り、宛先を確認し配達のルートを決める。最初の配達先は、腕が沢山ある異形の女性の部屋。手紙の開封後の“賞味期限”を伝え、その後も順調に手紙を届ける。
最後の配達先は10人暮らしの家。一人ずつ宛先を確認しながら本人に手渡しするが、一人だけ手紙がないことに気づく。運ぶ途中、一度荷物を落としてしまった1871号は、その際に1枚の手紙を落としたことに気づいていなかったのだ。
落としてしまった手紙を探すと言った1871号だったが、怒った受け取り人が暴走し、逃げているうちに高層階から落下してしまい…。
作品を読んだ読者からは、「やっばい面白い」「数十年ぶりにこういう才能見た気がする」「世界観がとても好きだった」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・南賀なんさん「まだまだ見せてない設定や伏線も大量にあります…」

――『999号室』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
連載をする上で、一つのテーマやモチーフに限定してしまうと自分が飽きるだろうな、というのがありました。その時々で描きたいテーマやモチーフがゲストキャラとして登場し、それを主人公が解決する。そしてそのゲストキャラが無限に出せる世界構造になっていればその時々で思っていることをその都度作品に反映させながら連載ができるな、と思い至ったことが発端です。そこから舞台である巨大集合住宅のビジュアルが生まれました。
――本作には「すごい世界観」「世界観や住民たちの不穏さもいい」といった“世界観”に関するコメントが多く寄せられていました。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントをお教えください。
具体的な話を作者が明言するのも野暮かなと思うので避けますが、決して惰性で描くことのないように心がけております。少なくとも、作者は常に全力で取り組んでいるという点でご安心いただければと。
――第1話のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ととが「ガブゥ」としているところでしょうか。ととは可愛くて有能。隙がないです。
――主人公の1871号をはじめとする、本作の登場キャラクターたちはどのように生み出されたのかお教えください。
巨大集合住宅が舞台で、その中を訪問して回るのに最適な役柄はなんだろう?と考えた時に思い浮かんだのが郵便配達員でした。そして、ゲストキャラの邪魔にならないようキャラ性は希薄に。
ととはそのまま実家のわんこがモデルです。名前もそのままととくん。縁起が悪いことはしたくないので、『999号室』で唯一ストーリー中で何が起きても絶対に酷い目には合わないことが約束されています。
――現在も連載中の本作ですが、第2話以降の見どころをお教えください。
思ったより幅広く物語が展開していくと思います。乞うご期待。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
読者の方々の感想がなければ連載などというこんな過酷な仕事は、いくら金もらっても御免です。いつも本当にありがとうございます。まだまだ見せてない設定や伏線も大量にありますので、たっぷり振り回されていただければ幸いです。恩返しのつもりで、頑張って全力で振り回そうと思います。

