
7月24日より放送スタートしたドラマ9「リーガルビート -逆転の法廷-」(毎週金曜夜9:00-9:54、テレ東系)の記者会見が7月23日に都内で行われ、主演の鈴鹿央士、共演の稲垣吾郎、小雪、前原瑞樹が出席。出演が決まった時の気持ちや現場の雰囲気、自身の武器などについて語った。
■凸凹弁護士チームが現代社会の闇に立ち向かうリーガルドラマ
完全オリジナル脚本となる同ドラマは、吃音があるも、ラップのリズムに乗れば吃音の症状が出ることなく思いのままに話すことができる新人弁護士が、偏屈な先輩弁護士と事務所の所長と共に、依頼人の“あげられない声”を拾い、現代社会の不寛容さや巨大な闇に立ち向かいながら、隠された真実をひも解いていく痛快逆転リーガルドラマ。放送後は、TVerにて見逃し配信と、Prime Videoにて見放題独占配信中だ。
主演の鈴鹿は、雪村法律事務所の新米弁護士・泰地空を演じる。ピュアで真っすぐな泰地は、吃音があり言葉が詰まることもあるが、リズムに乗れば吃音の症状が出ずに話すことができる。依頼人の悔しさや、言葉の裏に隠された秘密を誰よりも敏感に察知し、不器用ながらもなりふり構わず声をあげる。
また、稲垣は、雪村法律事務所のエース弁護士・星秀幸役を、小雪は、雪村法律事務所の所長・雪村明日実役を、前原は、学生時代の泰地とサイファー(公園などで集団でフリースタイルラップを行うこと)で出会い、仲良くなり、弁護士になった泰地の奮闘を温かく見守っている「MC チキンのアゲアゲ KARA-AGE」店主・鳥飼金次役を務める。
■鈴鹿央士「初めてのことがたくさん詰まったドラマ」
出演が決まった時の心境と台本を読んだ感想を尋ねられると、鈴鹿は「最初にお話をいただいた時は、吃音があって、ラッパーで、弁護士という、僕自身いろんな初めてのことがたくさん詰まったドラマだと思いました」と回顧。続けて、「お受けする前に監督やプロデューサーの方々とお話しする時間を設けていただいて、どうやって向き合っていくかとか、制作陣の方々のものすごい熱い思いをたくさん聞いて、“絶対いい作品にしよう”“一緒にみんなでいい作品にしたい”と思い、よろしくお願いしますとなりました。本当に面白い作品です」と手応えを語り、「泰地の成長も面白いですし、見ていただいたら伝わるかなと思います」と笑顔を見せた。
そんな鈴鹿について、小雪は「おとなしい印象の鈴鹿くんですが、画面に映るとすごいんですよ。素敵な存在感で、彼にしか出せない魅力というものがすごく画面に映し出されていて。(役で)私が引き抜いただけあるなと(笑)」と鈴鹿を絶賛。
さらに稲垣も「ひょうひょうとしていて軽やかで、つかみどころがない感じもある鈴鹿くんですが、内に秘めるものは熱いものを持っていて、作品や芝居に対する思いというのは一緒に共演していて感じるところです」と感銘を受けた様子で語った。
■稲垣吾郎「この時代に寄り添ってくれる作品」
出演が決まった時の気持ちについて稲垣は「また連続ドラマに呼んでいただいてうれしかったです。やっぱり連続ドラマならではの楽しみとして、皆さんにご覧いただきながらもまだ撮影が続いているという感じもすごく面白いです」と喜びをコメントし、続けて、台本を読んだ印象について「なかなか今、本音みたいなものを大きな声で出しにくい社会ではありますが、そこを主人公がラップというリズムに軽く乗せて思いを代弁してくれて、力強い言葉で伝えてくれる痛快なリーガルドラマだなと思いました。この時代に寄り添ってくれる素敵な作品だなと思い、自分も頑張りたいなと思いました」と熱弁。
また、小雪は「題材自体はとてもオリジナリティーがあり、また、今回は稲垣さんと約18年ぶりの共演で。前回は夫婦役で、弁護士の同志でやらせていただき、(今回も弁護士役で)すごくご縁を感じるなというのが最初の印象でした。鈴鹿さんに対してははじめましてだったので、ラップに弁護士に大丈夫かな?という思いもありましたが、最初にお会いした時に、『あ、彼なら大丈夫だな』というのをすごく感じました。実際、撮影に入らせていただいて、3人の雰囲気は悪くないかなと、自然に調和できるようなチームプレイをできているんじゃないかなというのを感じていて、安心して演じさせていただいてます」と思いを口に。そんな小雪の話を聞いた稲垣が「これはなんかもう言葉にできない何か不思議な通ずるものと」と、鈴鹿も「心地の良さというか」と笑顔で同意する様子を見せた。
一方、前原は「吃音がある青年がラップで言葉や思いをぶつけることができ、弁護士になって法廷に立つという、その文章自体がもう面白いし力があるなと思って。絶対面白い作品になるだろうし、鈴鹿くん演じる泰地の姿を画面じゃなくて間近で見たいと思ったので『絶対出たい』と思いました」と興奮気味に明かした。
■稲垣吾郎&小雪、18年ぶりの共演は「阿吽の呼吸」
劇中でバディを組む鈴鹿と稲垣だが、互いの印象について鈴鹿は「稲垣さんもつかみどころがない感じがします。不思議ですが、でもファニーな方という印象です」と語り、稲垣も「お互い不思議だよね。かみ合っていないよね(笑)。でも、鈴鹿くんも十分ファニーだよ」と笑い合い、独特の距離感をのぞかせた。
法廷ドラマゆえにせりふの苦労も多い現場だが、互いに協力し合いながら撮影を進めているという。特に作中で重要な要素となる鈴鹿のラップシーンについて、稲垣は「急に法廷でラップし始めるから、みなさん荒唐無稽でコミカルなものを想像すると思うんですけど、それがすごく自然なんです」と絶賛。鈴鹿は「第1話の法廷でラップをするシーンのとき、横にいらっしゃった稲垣さんが『僕もラップしたいな』とおっしゃっていて。最終話くらいはぜひ一緒にと」と稲垣を誘うと、稲垣は「ラップだからこそ伝わる真っすぐな言葉というのもあって、本当にいいんですよね。これは僕もね、やりたいなと思って」と意欲を見せ、今後の劇中でのコラボレーションに期待を口に。
また、今作が約18年ぶりの共演となる稲垣と小雪。18年前との違いについて小雪は「体力面やエネルギーという点では変化を自覚するものがありますが(笑)。現場に入らせていただいて“あ、懐かしい”“この感じ分かる”という安心感を作っていただいているのを感じます。稲垣さんがお持ちの雰囲気や度量の深さに助けられていて、あまり緊張せず現場にいさせてもらえています」と感謝を述べた。
一方の稲垣も「一瞬にして18年前に戻ってしまうというか、その時を思い出しますし、一度夫婦の役で3ヶ月以上連続ドラマを一緒に戦ってきた仲間でもあるので、役が変わってもすんなりと阿吽の呼吸で演じられています」と息の合いぶりに自信を見せ、小雪について「健康や美容のこととかいろんなことに詳しくて、僕にとっては“美の神様”です。いろいろ教えてもらっています」と明かし、小雪から教わった美容や健康の話題で現場が和気あいあいと盛り上がっている様子が伺えた。
■稲垣吾郎が鈴鹿央士の姿勢を称賛「一人一人に声をかける頼もしい座長」
現場でのキャスト同士の会話の話題に話が及ぶと、鈴鹿の意外なこだわりと座長ぶりが明かされた。小雪が「(鈴鹿は)静かだけれどお話も大好きだし多趣味だよね」と切り出すと、稲垣も「周囲への気遣いが本当に素晴らしくて、スタッフさん一人一人にも声をかけていますよね。撮影機材や撮影自体にもすごく興味があるようで、カメラマンさんのアシスタントになってレンズチェンジをしていたりと」と話すと、小雪も「もうフォーカスを合わせられますよね」と鈴鹿に声をかけ、鈴鹿の現場での行動を告白。
鈴鹿が「フォーカス合わせやりたくなっちゃうんですよね」と話すと、前原が「この間、クレジットに名前を載せた方がいいという話題になり(笑)」と明かし、小雪も「クレジットに載せていただくためにもうちょっと働かないとってね」とエピソードを披露。鈴鹿は「もうちょっと三脚運んだりとか…」と照れ笑いを浮かべた。稲垣も「いろんなことに興味があってね。照明部も衣装部もそうですし、一人一人に声をかけていて、すごい頼もしい座長だなと思います」と温かい眼差しを向けた。
■鈴鹿央士らが他の人には負けないと思う自身の武器を語る
鈴鹿演じる泰地がラップを武器に戦うことにちなみ、司会から「他の人には負けないご自身の武器」についての質問が。トップバッターの鈴鹿は「僕はどこでもいつでも寝れます。それは武器かなと思っています。現場でもバレないように寝ています(笑)。“あ、寝てる”とあまり思われない方がいいのかなと」とコメント。
続いて稲垣は「誰に対しても合わせられます。全方位対応型です。昔はそんなこともなかったのですが、長年この仕事をやっているとね(笑)」と順応力をアピール。小雪から「稲垣さんは的確でウィットに富んだ返しができる方で、現場の雰囲気がすごく良くなる。素晴らしいなと。それは以前から感じていました」と称賛されると、稲垣は「言わせてるみたいですね(笑)。でも、この辺も阿吽の呼吸です、ありがとう」と照れくさそうに応じる一幕も。
その小雪自身は「私はあまり怒らないことですね、怒りの感情があまりないです。不本意な現状に陥っても“疲れてらっしゃるのかな?”“体のどこかが悪いのかな?”と思うタイプです」と包容力あふれる人柄を吐露。稲垣や鈴鹿から「女神でありナイチンゲール」「お悩み相談にも的確に答えてくれる」と絶賛が相次いだ。
そして、前原は「植物の水やりのタイミングが分かるのが武器です。パキラを種から育てていて、水をあげすぎると根腐れするし、あげないと枯れちゃうので、そのタイミングをもう見極め始めました」と語ると、植物好きの稲垣が「わかる!表面じゃ分からないから奥まで指を突っ込まないとね。乾かすから根っこが頑張って伸びるんだよね」と激しく共感。独特のマニアックな会話に会場は大きな笑いに包まれた。
最後に、鈴鹿は「見てくださった方に“明日からまた頑張ろう”とか“来週の金曜日まで前を向いて生きていこう”と思ってもらえる力を持った作品だと思いますし、毎話毎話いろんな出来事がありながら、みんなで前を向いて進んでいく力強さのある作品です」とアピール。コメントの途中で「今、自分がしゃべっている音が遅れて流れてきて急に気になってきた…」とチャーミングなハプニングで見せる場面もありつつ、「弁護士ものではありますけれど、めちゃめちゃ難しかったりとかはしないので、肩の力を抜いて、リラックスして楽しんでいただけたらうれしいです」と力強く呼びかけ、会見を締めくくった。

