僕の家はここだ。息子が家族として選んだのは、生みの親ではなく育ての親だった【高飛車嫁と献身嫁49】

僕の家はここだ。息子が家族として選んだのは、生みの親ではなく育ての親だった【高飛車嫁と献身嫁49】

前回の話

夫の三雄さんと長男夫婦の誠一さん、まゆみさんの4人で、平凡ながらも幸せな毎日を送っていた幸子さん。しかしある日、次男夫婦から生後2ヶ月のハルトくんを数年育ててほしいと頼まれます。都内の外資系企業に勤める次男の修二さんと妻の恵理子さんは、妊娠を機に実家のサポートを期待して田舎に引っ越してきましたが、幸子さんたちを見下すような態度が続いたため距離を置いていました。しかし、ハルトくんが生まれてすぐに海外赴任することになったため、自分たちでは育てられないと実家に預けに来たのでした。幸子さんは、三雄さんと長男夫婦と協力しながらハルトくんを育てることに。物心ついたハルトくんは、誠一さんとまゆみさんを自分の両親と認識。その後は5人で仲良く暮らしていましたが、ハルトくんが5歳になった頃、突然次男夫婦がハルトくんを連れ戻しにやって来ました。ほとんど連絡もしてこなかった上に、お金があればハルトくんを幸せにできると思い込んでいる次男夫婦に腹立たしさを感じた幸子さんは、少しずつハルトくんとの関係を築くべきだと伝え2人を追い返します。すると数日後、幸子さんの言葉を受けて考えを改めた修二さんが実家にやってきました。「無理に連れ戻すことはしない、これからは親戚のおじさんとして関われればいい」と、少しずつハルトくんとの距離を縮めていくことに。そんな生活が続いたある日のこと、修二さんが突然恵理子さんを連れて実家を訪れます。すると驚くことに、恵理子さんは「アメリカで一緒に暮らさない?」と提案したのでした。

好条件をウリにして息子を釣ろうとする次男嫁

これまでハルトの様子を見に来ることすらなかったのに、突然会いに来て「一緒にアメリカへ行こう」と言い出した恵理子さん。ハルトの将来を考えれば、最先端の環境で学ぶという選択肢もあるのかもしれませんが、それはハルト自身が決めること。

「向こうの高校で学んだら英語も身につくし、世界一の大学だって目指せる。ハルト、ずっとこんな田舎にいちゃダメになっちゃう」そう言って必死にハルトを説得する恵理子さん。しかし、ハルトは恵理子さんに見向きもせず、もぐもぐと焼肉を頬張ります。

しかし、急に食べる手を止めると、ハルトはまゆみちゃんと誠一にアイコンタクトを送りました。そして、恵理子さんに向かって「あのさ」と切り出します。恵理子さんは、まるで断られるはずがないと思っているかのような表情で「なぁに?」と返しました。

ハルトは真剣な表情でうつむくと「熱を出したときも、試合で負けたときも、悩んだときも、いつもそばにいてくれたのは母さんと父さんであなたじゃない。僕の親はこの2人で、僕の家はここだ」と言いました。その答えに、恵理子さんは愕然。「どうして?こんないい条件ないのに」と声を荒げました。

ハルトは恵理子さんをキッとにらむと「あなたたちは2人で好きにしたらいいじゃん、僕も自分で好きに選ぶよ」と言いました。すると修二が「そうだな、僕たちは一度だってハルトの親じゃなかった。覚悟も愛情も、何もかも足りてなかったんだよ」と静かに頷きます。しかし、恵理子さんは納得がいかない様子で「何それ!意味わからない!」と声を荒らげました。

修二は、なおも騒ぐ恵理子さんを連れて家を後にしました。誠一が「セレブになり損ねたぞ。いいのか?」と聞くと、ハルトはにやりと笑ってグータッチ。今までハルトは、私たちにあえて気持ちを伝えるようなことはしませんでした。だけど、先ほどの「僕の親はこの2人で僕の家はここ」という言葉で、ハルトが私たちをどれだけ大切に思ってくれているのかがわかりました。

ハルトくんは、生みの親が恵理子さんと修二さんであることを分かっていた。それでも、この先も一緒に暮らしていく相手として選んだのは、これまでずっと育ててくれたまゆみさんと誠一さんでした。親として愛情を注いできたのは、恵理子さんたちではなく、間違いなくまゆみさんたちだったのでしょうね。

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:めめ

配信元: ママ広場

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