
雲匯海(うんわいかい)が推進する、静岡県伊豆の国市・伊豆長岡古奈温泉に所在する老舗旅館「伊豆長岡温泉 すみよし館(以下、すみよし館)」の再生プロジェクトにおいて、改装工事と運営体制の整備が完了。10月15日(水)より試験営業がスタートした。
同プロジェクトの目的は、コロナ禍で閉館した地域の観光資源を再活用し、地域経済の振興を軸に、伝統文化の継承と新たな交流の場を創出するとともに、多文化共生を通じて地域全体の持続的な発展を図ること。より多くの人が気軽に訪れ、地域の魅力に触れられるよう、お手頃価格の高級温泉旅館「すみよし館」として再開する。
雲匯海主導で失われた文化資源を再生

伊豆長岡温泉の古奈地区は、開湯から約1300年の歴史を有する由緒ある温泉地。その狩野川沿いに建つ「すみよし館」は、約二百匹の錦鯉が泳ぐ水庭を備え、静謐な佇まいと伝統的な建築美で知られる老舗旅館として、長年にわたり地域を代表する存在として多くの人々に親しまれてきた。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により観光需要が急減し、経営環境の悪化からやむなく閉館。地域の象徴であった旅館の灯が消えることは、古奈温泉のみならず、伊豆全体の観光と地域経済にとっても大きな損失になったという。
雲匯海では、この現状を「失われた文化資源の再生」と捉え、日本社会の一員として地域の持続的な発展に寄与すべく、旅行会社として培ってきた観光業の知見と現場経験を生かし、宿泊分野においても地域の実情に即した運営が可能であると判断。自社主導による再生に踏み切った。
総支配人・副総支配人は「すみよし館」を理解する二人

天然温泉掛け流しの大浴場
「すみよし館」の運営体制は、地域の伝統と文化を尊重しつつ、本社直轄による統制と現場の自律性を両立させ、日々の業務報告および週次巡回を通じて現場を支援しながら、「効率的で持続可能な経営を実現するための実践的な仕組み」として構築。
人材面では、総支配人に伊豆出身で温泉旅館経営に精通する専門家を、副総支配人にはコロナ禍による閉館当時に経営を担っていた元社長を再び迎え、「すみよし館」の歴史と精神を深く理解する二人が中心となって、再生の現場を導く体制を確立している。
