
近未来を舞台に、人間とアンドロイドが共存する世界を描いたSF漫画『ソフィー』。記憶を失った主人公が少しずつ真実へ近づいていく展開と、ラストに待ち受ける切ない結末が読者の心をつかみ、「語彙力を失う」「映画を見たような読後感」と反響を集めた作品だ。今回は、大家(@ksyjkysk)さんに、制作のきっかけや作品へ込めた思いを聞いた。
■記憶をなくした主人公



物語の主人公・エリーは、目を覚ますと自分の記憶を失っていた。記憶がないことだけは理解できるものの、自分が誰なのかもわからない。やがて編集長のもとを訪れると、自身が作家であること、そしてこの世界では仕事を支えるアンドロイドと暮らすことが当たり前になっていることを知る。
一方で、隣国との戦争によってアンドロイドが兵士として徴兵される時代でもあり、編集長は大切なアンドロイドを守るため戦争のない国へ身を隠す決断をする。エリーは物語を書き続けながら、自分が忘れてしまった「何か」について思いを巡らせる。
■忘れた理由が明かされるラスト
戦争終結後、エリーのもとへ届いた一通の手紙。それは、自分が忘れていた存在から送られたものだった。記憶を失った理由と「ソフィー」の正体が少しずつ明らかになり、エリー自身の失われた記憶も戻っていく。伏線が静かにつながっていく構成と、切なさを残すラストが、本作の大きな魅力となっている。
■人とロボットの関係を描きたかった
本作について大家さんは、「もともとロボットと人間をテーマにした作品を描くのが好きで、百合要素のある物語が描きたいと思ったのがきっかけでした」と振り返る。また、本編後のおまけについては、「作中で登場しなかった両親を出したかったのと、ソフィーとエリーの繋がりの深さを描きたかったのでおまけを作成しました」と制作意図を明かした。
■主人公と同じ体験を味わえる作品
作品づくりで意識した点については、「ソフィーの正体が徐々に分かっていくところが本作のミソかなと思います。読者が記憶をなくしたエリーと同じ擬似体験ができる作品になったかなと思います」と語る。主人公と同じ目線で物語を追いながら真実へたどり着く構成は、まるで映画を見終えたような余韻を生み出している。切なくも温かな読後感を味わえる一作として、多くの読者の心を動かしている。
■取材協力:大家(@ksyjkysk)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

