学生時代、付き合って半年ほどの彼と、ずっと憧れていたテーマパーク内の高級レストランへ行くことになりました。何日もかけて予約を勝ち取り、「今日は特別な日」と楽しみにしていたのですが……。
やっと予約できた憧れのレストラン
当時の私たちは学生で、付き合い始めて半年ほど。お金に余裕はありませんでしたが、「いつか行ってみたいね」と話していたのが、テーマパーク内にある予約困難で有名な高級レストランでした。
予約開始日は、2人でスマートフォンを片手にスタンバイ。何度も画面を更新しながら予約争奪戦に挑み、ようやく席を確保できたときは、「やった!」と大喜びしました。
迎えた当日も、2人とも朝からテンションは最高潮。
「今日は特別な日だね」
そんな会話をしながらレストランへ向かいました。
店内へ一歩足を踏み入れると、豪華なインテリアに、ピアノの生演奏。キャストの方の丁寧な接客も相まって、まるで別世界に迷い込んだような気分でした。
メニューを開いた瞬間…
案内された席でメニューを開いた、その瞬間です。私も彼も、思わず動きが止まりました。
料理は一皿数千円。コース料理も、私たちが想像していた金額をはるかに超えていたのです。
すると彼が小声で、「これ、テーマパークのアトラクションよりスリルあるね……」とひと言。その言葉がおかしくて、笑ってはいけない場面なのに、吹き出しそうになってしまいました。
ちゃんと調べていなかった私たちが悪いのですが、学生だった私たちには、とても気軽に注文できる金額ではなく……。悩みに悩んだ末、申し訳ないと思いながらドリンクを1杯ずつ注文しました。
憧れが先行してしまったがゆえに、メニューや価格を事前に確認するという当たり前のことができていませんでした。この一件で改めて、予約をする際はメニューや価格を確認するように。
彼と結婚した今では、「あんなこともあったね」と笑い合う定番の思い出です。背伸びをしすぎてしまい、後悔と反省はあるものの、だからこそ忘れられないデートになりました。
著者:藤井さとみ/30代女性・2人の子どもを育てる母。趣味は映画鑑賞で、子どもたちを寝かし付けたあとに見ています。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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