
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『親友が私のことを好きかもしれない』(ナンバーナイン刊)を紹介する。作者の蒼井さんが、6月9日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、9000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、蒼井さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■どうしても意識から離れてくれない親友

妃茉莉は、親友のすずが自分のことを好きかもしれない…と考え込んでいた。距離が近くてスキンシップが多く、たまに嫉妬もするうえに自分を見る視線がどこか他人に向けるものとは違う気がするのだ。
夜通し彼女のことを考えて寝不足気味になってしまった妃茉莉は、すずと登校中に足を地面に引っ掛けてしまう。素早く反応したすずに後ろから抱き留められた妃茉莉は、さらに意識を強めて物思いに耽るのだった。一方で、すずもまた妃茉莉に淡い思いを向けていて…。
この意識し合う少女達のエピソードを読んだ人たちからは、「こういうのがすごく好き」「親友百合ほんと素晴らしい」「なんてまっすぐな両片想い」など、多くのコメントが寄せられている。
■「相手を想っていても悩み方や感じ方に少しずつ違いがあります」作者・蒼井さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

―― 本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
前作が少し切ない雰囲気の作品だったので、今回はもう少し明るい物語を描きたいと思ったのがきっかけです。初々しい学生2人の、甘酸っぱくてあたたかな関係性を感じていただける作品になったと思います。
―― 本作では、互いに意識をし合うようすが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
それぞれが自室で相手に想いを馳せるシーンには特にこだわりました。2人は性格も、気持ちが芽生えた時期も違うので、同じように相手を想っていても悩み方や感じ方に少しずつ違いがあります。その違いにも注目して読んでいただけたら嬉しいです。
―― 特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
終盤の公園のシーンが特に気に入っています。朝の静かで爽やかな空気や、2人の間に流れる穏やかな時間を、今の自分にできる精一杯の力で表現しました。ぜひその空気感も含めて楽しんでいただけたら嬉しいです。
―― 普段作品のストーリーやキャラクターデザインはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
ふと浮かんだ設定や関係性を少しずつ膨らませていくことが多いです。はっきりと「ここから着想を得た」と言えるものは少ないのですが、やはり創作は自分の中にあるものから生まれると思っています。実体験で感じたことや、日々触れている作品から受け取った感情などが、少しずつ自分の表現につながっているのかもしれません。
―― 今後の展望や目標をお教えください。
私は、キャラクターの感情や関係性を大切にしながら作品を描いています。この2人だからこそ生まれる気持ちや距離感を、これからも丁寧に表現していきたいです。次はもう少しページ数を増やして、よりじっくり2人の感情を描く作品にも挑戦してみたいと思っています。
―― 作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読者の皆さま、いつも応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます!まだまだ駆け出しではありますが、これからも温かくて、読んだあとに幸せな気持ちになれるようなやさしい世界を描けるよう、精進してまいります。今後とも応援よろしくお願いします!

