真衣さんは夫の啓太さんと娘の更紗ちゃんと暮らす妊婦さん。幸せな日々を送っているものの、義姉妙子さんが娘と息子に対して愛情格差がひどいことに憤りを感じていました。弟の龍太くんばかりを可愛がり、姉の蒼ちゃんはいつも放置し、周りが注意しても聞く耳を持たない妙子さん。ある時、更紗ちゃんの行方不明になった洋服がネットフリマに出品されていることを知った真衣さんは、義妹に協力してもらい出品者が妙子さんであるという証拠を入手。妙子さんは盗んだ更紗ちゃんの洋服をネットフリマで売ってお金にしていたのです。真衣さん夫婦と義両親は、義兄の浩太さんに妙子さんが蒼ちゃんにだけ冷たいことを伝えますが、仕事ばかりで家のことをほとんど知らない浩太さんはなかなか信じません。しかし、帰宅後に蒼ちゃんの部屋を見た浩太さんは、蒼ちゃんの洋服や文房具などが全て龍太くんのおさがりだと気づき愕然とします。これまで気づかなかった自分を責めた浩太さんは、しばらく実家で蒼ちゃんを預かってもらうことを決意。おばあちゃんに好きな服を買ってあげると言われてうれし泣きする蒼ちゃんを見た真衣さんは胸が痛みます。妙子さん自身も子どもの頃に親から兄と比べられ蔑ろにされており、蒼ちゃんへの態度を浩太さんに責められても「女の子なんだから当たり前」と言い、カウンセリングを勧めても「私は悪くない」と拒否。数日後、妙子さんが龍太くんだけを連れて離婚しようとしていると聞いた真衣さんは怒り心頭。翌日、妙子さんに会いに行き、なぜ蒼ちゃんに冷たくするのかと問い詰めると、「女の子は我慢は当然」と言い張り話になりません。ここで真衣さんが、妙子さんが盗んだ洋服をフリマアプリで売っていた証拠を実家の家族に見せると言うと、妙子さんは怯えたように「母や兄には見せないで」と土下座。外出時と家の中で服装が極端に違う妙子さんが「妻として母として外で恥ずかしくない格好をするのは当然」と言うのを聞いて、「この人にとって服はルールで、ファッションを楽しむことはルール違反なんだ」と感じた真衣さんは「グリーンとかはっきりした色の服が似合うと思いますよ」と伝えて帰りました。
義姉にも自分のためのおしゃれを楽しんでほしい

妙子さんにとって服は「ルール」で、女の子がファッションを楽しむことは「ルール違反」だと思っているのだと感じた私は、妙子さんにも好きな服を着て楽しんでほしいと思い「グリーンとかはっきりした色の服が似合うと思いますよ」と伝えて帰りました。自分が親から受けた差別を娘の蒼ちゃんにもしている妙子さんのことは許せません。でも、蒼ちゃんと龍太くんのために自分で立ち上がってほしいと思っています。
その日の夜。浩太さんから届いたメッセージを見て啓太が「妙子さんがカウンセリング行くって!」と興奮気味に教えてくれました。

事態が一歩前進したことを喜んでいた啓太ですが、ふと真顔になり「あの動画使ったのか?」と聞いてきました。「うん・・妙子さん・・自分のお母さんやお兄さんに知られることに怯えてた・・」とその時の状況を伝えると、啓太は「根深い問題なんだろうな・・」とぽつり。怯えながら「母や兄には見せないで」と土下座していた妙子さんの姿を思い出すと胸が痛みました。

妙子さんのことを考えながら「女の子だから、とか、女の子なのに、とか、昔は誰でも多少の経験あるよね」と言うと、啓太が「真衣も?」と聞いてきたので、私は自分の子どもの頃のことを話しました。私は親から「女の子らしくしなさい」と言われ、習い事はピアノが必須で、本当はやりたかったサッカーはやらせてもらえませんでした。不満はあったけれど、女だし仕方がないと思っていました。

そんな経験から、私は大人になって、自分で好きな服だけを着るぞという気持ちからアパレル業界で働くことを決めたのです。私の話を聞いた啓太は「真衣・・」と複雑そうな顔をしていました。

「でも、親になった以上は責任持たなきゃ。私は・・今回のことで妙子さんには恨まれてるだろうけど、構わない!いつか妙子さんも・・自分のためのおしゃれを楽しめるようになればいいね・・」私がそう言うと、啓太も深く頷きました。
女性である自分だけのために、似合う色やファッションのことを言ってもらえたことが、妙子さんにとっては特別なことだったのかもしれませんね。すぐに性格が変わるのは難しくても、自分の娘への愛情を少しずつ表せていけるといいですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:藍川らづ

