「え…?」仲直りしようと夫に近づくと…→目にした光景に戸惑ったワケ<理想の夫は不倫男でした>

「え…?」仲直りしようと夫に近づくと…→目にした光景に戸惑ったワケ<理想の夫は不倫男でした>

2歳の娘を育てながら専業主婦として暮らす凪(なぎさ)。仕事熱心な夫・圭太(けいた)は、家事や育児にも協力的で、2人は周囲から見れば理想的な夫婦でした。しかし、穏やかに見える夫婦の日常の裏で、圭太は凪の知らない秘密を抱えるようになっていたのです……。


つきまとい被害を受けていた女性・ゆうきを助けたことをきっかけに、圭太は凪に隠れて彼女との連絡を続けるようになりました。家では変わらず家事や育児を担い、凪と娘の萌にもやさしく接する一方で、ゆうきとのやり取りには心を弾ませていきます。やがて圭太は、関係が途切れることを避けたい思いからか、既婚であることを隠し、「彼女なんていませんよ」とうそを重ねるようになっていました。

そんな圭太のもとに、ゆうきから「土曜日の夜、一緒に飲みませんか?」という誘いが届きます。胸を高鳴らせて返信した、まさにそのとき、玄関から凪が姿を現しました。「誰とやりとりしてたの?」と問われた圭太は、動揺を隠しながら会社の同僚から仕事の相談を受けていたと説明し、宅配便を取りに行くと言ってその場を離れます。うまくごまかせたことに、ひとまず安堵する圭太。

けれど、凪の胸には引っかかりが残りました。これまでの漠然としたモヤモヤは、このときはっきりとした違和感へと変わっていたのです。

すれ違いを抱えたまま迎えたその夜、ひとりで娘をあやし続けていた凪の口から、こらえていた言葉があふれ出てしまって――!?

私が遠くに感じた夫の姿とは

不倫夫と暮らし続けた私が、最後に選んだ道/おーちゃん

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スマホに向かう圭太の姿に、凪は「誰とやりとりしてるの?」という疑問を抱きます。一方の圭太は、荷物を受け取りながら「どうかしている」と自分を戒め、「俺は凪の夫であり、もう父親なんだ」と言い聞かせて玄関の扉を開けました。心のどこかで、後ろめたさを感じていたのでしょう。


家では、泣き続ける娘を抱いた凪が出迎えます。しかし圭太は「先に風呂入ってくるわ」と告げて奥へ。ひとり子どもをあやし続ける凪の表情には、疲れがにじんでいました。


風呂上がりの圭太が夕飯を温めようとしたとき、凪の口をついて出たのは「いいよね、圭太は。自分でお風呂に入りたいときに入って、ご飯もゆっくり食べれてさ」という言葉でした。一日中子どもと向き合い、食事も入浴も自分の都合では決められない日々への思いが、こらえきれずあふれ出したのです。


圭太は、凪が自由な時間を求めたときに反対しなかったと返します。けれど凪が欲しかったのは、「大丈夫?」「代わろうか?」というひと言。すれ違ったまま、凪は「もういい!」と会話を打ち切ってしまいます。


ひとりで食事を終えた圭太は、思いがけず訪れたひとりの時間にスマホを手に取り、ゆうきとやり取りします。画面を見つめて笑みを浮かべるその横顔を、凪は静かに見ていました。仲直りしようと歩み寄ったはずの夜、凪は結婚以来初めて、夫を遠くに感じたのでした。


◇ ◇ ◇


夫婦のすれ違いは、大きな事件ではなく、こうした日常の小さな一言から生まれるのかもしれません。凪が本当に欲しかったのは自由な時間そのものではなく、「大変だね」と気づいてもらえる実感だったのでしょう。毎日の家事育児に奮闘するなか、同じような思いをしたことのある方は、少なくないのではないでしょうか。


言葉にしなければ伝わらない気持ちがある一方で、言葉にする前に気づいてほしい気持ちもありますよね。相手がどんな一日を過ごしたのか、少し想像して声をかけることが、すれ違いを防ぐきっかけになるのかもしれません。


著者:マンガ家・イラストレーター おーちゃん

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