ビタミンKを過剰摂取すると現れる症状

特に認められない
・ビタミンK₁、K₂については、過剰摂取による毒性は認められていません。ビタミンKは骨粗鬆症の治療薬として処方されていますが、これまでに安全性に問題はないことが証明されています。なお、医薬品などで用いられる合成型ビタミンK₃(メナジオン)は、新生児には禁忌とされています。
ビタミンKの効率的な摂取方法

ビタミンKの効果を高める摂取タイミング
・ビタミンKは脂溶性ビタミンであるため、油脂と一緒に摂取すると効率よく摂取できます。サプリなどで摂取する場合も、油脂を含む食事の後が効率よく吸収されます。
油を使用して炒めたり、ドレッシングなどをかけると吸収がよくなります。
ビタミンKと一緒に摂取すると効果を下げる栄養素・食品
・抗凝固剤(血液をサラサラにする作用がある薬)を服用している場合は、薬の効果を弱めるため、ビタミンKの摂取には注意が必要です。
「ビタミンKの食べ物」についてよくある質問

ここまでビタミンKの食べ物などを紹介しました。ここでは「ビタミンKの食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
納豆1パックにビタミンKはどれくらい含まれていますか?
曽田 久美子
納豆1パック45gに270㎍のビタミンKが含まれています。
まとめ
・健常者でビタミンKの不足に陥ることは稀ですが、新生児や脂質吸収障害、長期間の抗生物質投与などにより、不足することで血液凝固の遅延がみられることがあり、注意が必要です。また、高齢者では脂質吸収機能の低下が指摘されるものの、ビタミンK吸収への影響に関する十分なエビデンスはないため、目安量は成人と同様に設定されています。
過剰摂取による毒性も認められていませんので、不安になることなく、偏ることなく、色々な食材を摂取することをおすすめします。
「ビタミンK」と関連する病気
「ビタミンK」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する病気
新生児メレナ
頭蓋内出血
骨粗鬆症ワーファリンを服用する病気(心房細動、静脈血栓症、心筋梗塞、肺塞栓症、脳塞栓症など)
「ビタミンK」と関連する症状
「ビタミンK」と関連している、似ている症状は2個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
血液凝固異常(出血傾向)
骨粗鬆症
参考文献
5.1.4ビタミンK(厚生労働省)
新生児と乳児のビタミンK 欠乏性出血症発症予防に関する提言|日本小児科学会
ビタミンKの働きと1日の摂取量|健康長寿ネット
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