ねこじまさんの長男・まっちくんは、小学校に入学してすぐ登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりはあったものの、発達検査では特に診断名はつきませんでした。
2学期になると登校しぶりはさらに悪化。大学病院や教育センターなど複数の機関を訪ねても、具体的な解決には至りませんでした。1年生の終わりには、「怒ったり泣いたり、休んだりするかもしれないけど、学校で頑張るよ」と話してくれたまっちくん。ねこじまさんは、自分たちのやり方で進もうと決意します。
しかし、2年生になって間もなく、授業中に鉛筆を噛んでいたり、部屋の床に「やすみたい」と書いていたりするまっちくんの様子に、ねこじまさんは「無理させてたのかも」と戸惑いを感じます。
さらに宿題が難しくなり、かんしゃくを起こす場面も。担任の先生に相談したところ、まっちくん本人と話し合ったうえで、宿題の量を調節してくれることになりました。
こうして、先生とも連携しながら、まっちくんが無理なく取り組める方法を少しずつ模索していきます。
そんな中、ねこじまさんは、お友だちの家でまっちくんを預かってもらうことになり……。
もしかして、私は心配しすぎ…?


















友だちや先生との関わりの中で、自分なりに頑張っているまっちくん。その“外で頑張る姿”を親がしっかり認めてあげることも、子どもの心の支えになるのだと感じさせられます。
そして、運動会のときには「この日のために毎日みんなで頑張るから、絆が生まれる。だから学校に行くのが楽しみだと思えた」と、まっちくんが気持ちを打ち明けてくれました。きっといろいろな思いを胸に抱えていたのでしょうね。
ねこじまさんのように、子どもの“今この瞬間”に寄り添いながら歩んでいくことで、親子の信頼関係はさらに深まっていくのかもしれません。
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著者:マンガ家・イラストレーター ねこじま いもみ

