手足口病は、夏に流行しやすい子ども特有のウイルス感染症で、特に5歳未満の乳幼児によくみられます。手や足、口腔内に小さな水ぶくれができるのが特徴で、多くの場合は自然に回復しますが、まれに重い合併症を引き起こすこともあります。本記事では、子どもが手足口病に感染した際の対処法と治療法などをわかりやすく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「子どもが手足口病」を発症すると現れる症状はご存知ですか?看病する際のポイントも解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
居倉 宏樹(医師)
は呼吸器内科、アレルギー、感染症、一般内科。日本呼吸器学会 呼吸器専門医、日本内科学会認定内科医、日本内科学会 総合内科専門医・指導医、肺がんCT検診認定医師。
子どもが手足口病に感染した際の対処法と治療法

子どもに手足口病の疑いがあるときは受診した方がよいですか?
ほかの疾患との見分けが必要な場合もあるため、一度受診しておくとよいでしょう。また、保育園や幼稚園に通っている場合、登園の判断や診断書の提出が必要なこともあるため、医師の診察を受けておくのが望ましいです。
手足口病の治療方法を教えてください
手足口病には特効薬がないため、対症療法が中心です。発熱がある場合には解熱剤を使用したり、口腔内の痛みが強い場合は、冷たい飲み物ややわらかい食事を与えたりするなど、子どもが少しでも快適に過ごせるようサポートすることが大切です。
手足口病に感染した子どもを看病する際のポイントを教えてください
まず、こまめな水分補給を心がけましょう。水疱の痛みによって、食事をとるのが難しくなる場合もあるかもしれません。その場合には、刺激の少ない食べ物を選ぶのもポイントです。
例えばプリンやゼリー、豆腐、うどんなど、のどごしがよく、冷たくてやわらかいものを与えるとよいでしょう。反対に、みかんやパイナップルなどの酸味の強いものや、熱い料理は刺激になるため避けてください。もし食事量が減っても、焦らずに水分補給を優先して、少しずつ回復を待つことが大切です。
また、看病する保護者も、手足口病のウイルスに感染する可能性があります。マスクの着用や手洗い、うがいなどの基本的な予防策を徹底しましょう。
手足口病で再度受診をした方がよいサインはありますか?
次のような症状がみられた場合は、再度医療機関を受診してください。これらは、重い合併症のサインかもしれません。
嘔吐する
頭を強く痛がる
視線が合わない
呼びかけに反応しない
呼吸が速く、苦しそうにしている
水分がまったくとれない
尿量が少ない
子どもの体調は急に悪化する場合があるため、少しでもおかしいと感じた時点で受診を検討することが大切です。早めの対応が、重症化を防ぐカギになります。
編集部まとめ

手足口病は子どもに多いウイルス感染症で、特徴的な発疹や口内炎がみられます。基本的には数日で自然に回復する疾患ですが、まれに重症化する症例もあるため、症状の変化に注意して見守る必要があります。特に水分がとれない場合や、ぐったりしているときは早めに医療機関を受診してください。
家庭での看病では、脱水に注意しながら、子どもが快適に過ごせる環境を整えることがポイントです。また、手洗いや消毒をこまめに行い、家庭内の感染予防に努めることも大切です。
参考文献
こども家庭庁保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)
厚生労働省手足口病
東京都感染症情報センター手足口病とは
- 「手足口病」が全国で流行、約2年ぶりに警報レベル超え。乳幼児を守る対策を医師が解説
──────────── - 「手足口病」はどのような感染経路で感染する?感染しやすい場所も解説!【医師監修】
──────────── - 「手足口病が大人」にうつる期間はいつ?大人にうつる理由も解説!【医師監修】
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