夫の啓太さんと娘の更紗ちゃんと幸せに暮らす真衣さんは、義姉妙子さんが娘と息子に対して愛情格差がひどいことに憤りを感じていました。弟の龍太くんばかりを可愛がり、姉の蒼ちゃんはいつも放置し、周りが注意しても聞く耳を持たない妙子さん。真衣さん夫婦と義両親は、妙子さんが蒼ちゃんにだけ冷たいことを義兄の浩太sなんい伝えますが、仕事ばかりで家のことをほとんど知らない浩太さんはなかなか信じません。しかし、ようやく蒼ちゃんと向き合った浩太さんは、みんなが言っていたことが本当だと分かり愕然とします。これまで気づかなかった自分を責めた浩太さんは、しばらく実家で蒼ちゃんを預かってもらうことを決意。おばあちゃんに好きな服を買ってあげると言われただけでうれし泣きする蒼ちゃんを見て胸が痛む真衣さん。妙子さん自身も子どもの頃に親から兄と比べられ蔑ろにされており、蒼ちゃんへの態度を浩太さんに責められても「女の子なんだから当たり前」と言い、カウンセリングを勧めても「私は悪くない」と拒否。その後、妙子さんが龍太くんだけを連れて離婚しようとしていると聞いた真衣さんは、妙子さんに会いに行き、なぜ蒼ちゃんに冷たくするのかと問い詰めると、「女の子は我慢は当然」と言い張り話になりません。仕方なく真衣さんが、妙子さんが知られたくないことを実家の家族に伝えると言うと、妙子さんは怯えたように「母や兄には見せないで」と土下座。妙子さんの話しを聞いて「この人にとって服はルールで、ファッションを楽しむことはルール違反なんだ」と感じた真衣さんは「グリーンとかはっきりした色の服が似合うと思いますよ」と伝えて帰りました。その夜、妙子さんがカウンセリングを受けることを受け入れたと浩太さんから連絡があり、啓太さんと喜びながらも、妙子さんの心の傷は根深いものなのだろうと感じ、いつか妙子さんも自分のためのおしゃれを楽しめるようになってほしいと真衣さんは思いました。
子どもたちの笑顔を守りたい

私が妙子さんに話をしに行った日の夜、妙子さんがカウンセリングに行くことを受け入れたと浩太さんから連絡がありました。兄ばかりを可愛がる母親から冷たい扱いを受けて育ち、自分の娘と息子にも同じことをしてしまっている妙子さん。妙子さんを気の毒に思う気持ちもありますが、親になった以上は責任を持たなくてはいけません。いつか妙子さんも自分のためのおしゃれを楽しんでほしいなと啓太と話しました。
その後、妙子さんは浩太さんに付き添われカウンセリングへ行き、定期的に通っているそうです。服装も以前とは少し雰囲気が変わってきているようで、私がアドバイスしたからかどうかは分かりませんが、グリーンの服も着ていると聞き、少し嬉しくなりました。

蒼ちゃんと龍太くんは義実家で生活するようになりました。浩太さんは仕事を調整してほぼ毎日顔を出しているらしく、父親としても奮闘中のよう。これまで仕事ばかりで家族のことに無頓着だった分、その埋め合わせをするかのように子ども達にたくさんの愛情を注いでいるようです。

蒼ちゃんは以前よりもよく笑うようになり、少しずつ自分の希望を言えるようになってきました。以前は弟のおさがりの服を文句も言わず着ていた蒼ちゃんは、今は自分で選んだピンク色のかわいらしい服を着ています。

仲良く遊ぶ子どもたちを見ながら「子どもたちの笑顔には癒されるなぁ」と呟く啓太に、私も「ほんとそうだね・・」と答えますが、子どもたちの傷はそんなに簡単には消えないとも感じます。

子どもの頃に受けた心の傷に今も苦しむ妙子さん。妙子さんが変われるのかどうかもわからないけれど・・今はただ子どもたちの笑顔を守ることだけを考えたい。無邪気に笑う3人を見ながら心からそう思います。
親から受けたきょうだい差別を自分の子どもにもしてしまった妙子さんは、周りの人たちの助けもあり、カウンセリングを受けるという大きな一歩を踏み出しました。笑顔を取り戻した蒼ちゃんと龍太くんのように、妙子さん自身も笑顔になれる日が来ることを願ってやみません。子どもたちの心の傷は完全には消えないのかもしれませんが、愛されることを知った蒼ちゃんは妙子さんのように同じ過ちは繰り返さないはずですよね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:藍川らづ

