アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
施設で暮らす母・あーちゃんと散歩中、駅ビルで気になる洋服を見つけたワフウフさん。あーちゃんも「試着してみなさいよ!」と言ってくれたので、試着することに。ワフウフさんが試着室で着替えていると、仕切りの向こうから店員さんとあーちゃんとの会話が聞こえてきました。あーちゃんは店員さんに、自分の状況を「入院中」だと言い「娘が連れてきてくれたから久しぶりに外出できた」と説明していました。その言葉を聞いたワフウフさんは、入院中で外出許可が出た母親を連れ回して、自分の服を見ている鬼のような娘だと思われていない……? と、気になってしまいました。そして、こんなにしょっちゅう面会に来て散歩に連れ出しているのに、外出が「久しぶり」と言われていたのがショックでした。
何度言えばわかってくれるの…
あーちゃんは、前に姉・なーにゃんに話していた「自宅にひとりで行った」という話をワフウフさんにもしてきました。あーちゃんの中では、妹(ワフウフさん姉妹の叔母)が亡くなったから実家に帰ると父から連絡があったので、ひとりで家に帰ったという話になっていたのですが、そもそも父はあーちゃんの連絡先を知らず、叔母も健在です。しかし、そんな矛盾に気付くわけもなく、とにかく「ひとりで家に帰った」と言ってゆずらないあーちゃん。しかし、ワフウフさんに家から施設に戻るときに降りる駅を尋ねられ、急に黙り込んでしまいました……。それでもムキになって「私、絶対にひとりで家に戻ったのよ! 記憶があるもの!」と言っていて、実体験はすぐに忘れるのに、ウソの出来事だけ記憶に残っていることがなんだか皮肉で、ワフウフさんは悲しくなってしまいました。

認知症が進行してからも、イヤリング、ネックレス、指輪のフル装備でおしゃれを楽しんでいたあーちゃん。

しかし、施設にはトラブル回避のため貴金属の持ち込み禁止というルールがあり、あーちゃんのアクセサリーはなーにゃんが預かることにしました。

その代わり、あーちゃんには私が昔作ったビーズの指輪を持たせました。そのうち「自分のアクセサリー」=「ビーズの指輪」が定着してきたのですが、どこかに隠してしまい「盗られた」と大騒ぎすることも……。

そうかと思えば、翌日しっかりビーズの指輪が指にはめられているときもあるのです。

指輪をなくして大騒ぎしたことも忘れたあーちゃんは涼しい顔ですが、振り回された私たちは疲弊していました。

そして、なくしたときは「つけなくていい」と言っていたのに、数十秒もすれば……。

こんなふうに大騒ぎしていて、ただのビーズの指輪ひとつで翻弄されてしまうのです。

そんなビーズの指輪がついに壊れたので、もういいかと思って処分しました。しかし、処分したことを忘れたあーちゃんは、なくしたときと同じように大騒ぎです。

ビーズの指輪が壊れたことを伝えると、「ああ!」という顔はするのですが……。

すぐに忘れてしまうようです。

改めて、施設内には貴金属を持ち込めないことを説明し、アクセサリーはなーにゃんが持っていると伝えますが、「じゃあ、普段つけるものを持ってきてもらわなくちゃ!」と言います。

普段つけているものを確認すると、「ダイヤのとか、ゴールドのとか」とのこと……。

「貴金属を持ち込めない」って言ったと思いますけど……?

仕方なく、なくしてもいいような手ごろ価格の指輪を買おうとしたら、自分はいいものをたくさん持っているからと言って、断られてしまいました……。一体どうすればいいの!?
認知症がそれなりに進行してからも、外出時にはイヤリング、ネックレス、指輪と、アクセサリーでのおしゃれを楽しんでいたあーちゃん。施設に引っ越すときには、もちろんあーちゃんが大事にしていたアクセサリーを持ち出してきたのですが、トラブル回避のため、施設内には貴金属を持ち込めないルールとなっていたので、なーにゃんが預かることにしました。その代わり、あーちゃんには私が昔作ったビーズを編み込んだ指輪を持たせることに。
しばらくは、行くたびに「私のアクセサリーがないのよ……」と言っていたものの、しばらくすると「私のアクセサリー」=「ビーズの指輪」というのが、あーちゃんの中でだんだんと定着してきました。ただ、このビーズの指輪も、自分で隠したにもかかわらず「なくなった!」と大騒ぎして、私たちを振り回すことも……。そのビーズの指輪が、ついに先日壊れてしまい、処分したのですが、処分したことを覚えていられないあーちゃんは、また「私の指輪がなくなったのよ! 盗られたのかもしれないわ!」と言うようになりました。
貴金属はなーにゃんが預かっていることを伝えても「じゃあ、普段つけるものを持ってきてもらわなくちゃ!」と、施設内に持ち込めない貴金属を持ってこさせようとしていて、何度説明しても話が通じず、ストレスはたまる一方です……。かといって、なくしても構わないくらいの手ごろな指輪を買おうとすると「いらないわ! 私いいものたくさん持っているもの!」としっかり断ってきて、対応に困っています。
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施設でお世話になっている以上、そのルールを守るのは当たり前ですが、大好きなおしゃれを我慢させることになってしまうのは心苦しいですね。洋服やメイクなど、アクセサリー以外のおしゃれの楽しみ方を、ぜひ見つけてほしいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

