犬の骨・筋肉に起こりやすいトラブルとは? 人との違いも解説

人とは体の構造が異なるがゆえ、犬特有のかかりやすい病気もあります。そこで今回は、犬の骨格や筋肉に着目。とくにトラブルが起きやすい部位について、日本獣医生命科学大学獣医解剖学研究室准教授の大塚裕忠先生に教えていただきました。

背に負担がかかりやすい
なでられてゴキゲンの犬
引用元:Photo by Getty Images
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人の場合は、頭を支えるために、背骨(脊柱)が下にいくほど太く頑丈で、骨と骨の間にある椎間板が衝撃を吸収しています。

それに対して犬は、胸や骨と一連構造になっており、背をそらす前提の構造にはなっていません。そのため、背をそらすと負担がかかかってしまうのです。

足を脱臼しやすい
上を向く犬
引用元:Photo by Getty Images
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ひざの骨・膝蓋骨(しつがいこつ)には、滑車溝(かっしゃこう)と呼ばれるくぼみがあり、関節の曲げ伸ばしをサポートしています。犬はこの溝が人より浅いため、骨が外れやすく、ひざに強い力がかかると膝蓋骨脱臼になるおそれがあります。

犬はつま先立ちなので、お手入れに注意!


狩りで獲物を追ってすぐに走り出せるよう、犬は趾行性(しこうせい)と呼ばれる歩き方で、常につま先で生活しています。足拭きの際、かかとと逆の方向に関節を曲げないよう注意してください。

しっぽをはさむと骨折する
ゴキゲンでしっぽを振る犬
引用元:Photo by Getty Images
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人は進化の過程で退化しましたが、犬にはしっぽがあり、体のバランスをとるほか、感情表現にも役立っています。

ふわふわしているように見えて、しっぽの中にはしっかり筋肉や骨があります。散歩中に踏んだりドアにはさんだりすると、骨折することがあるため注意しましょう。

後ろ足が衰えやすい
大きな目でこちらを見つめる犬
引用元:Photo by Getty Images
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獲物を追って走り出せるよう、犬の筋肉は前足側のほうを重視した構造で、人では首や背中をおおう僧帽筋(そうぼうきん)も、犬は首まわりに巻きつく構造になっています。そのぶん後ろ足の筋肉が衰えやすく、加齢によって歩きにくくなることも。

このように、人と犬とでは体の構造が大きく異なります。愛犬の体に負担をかけないよう、正しい知識を身につけておきたいですね。

お話を伺った先生/大塚裕忠先生(日本獣医生命科学大学獣医解剖学研究室准教授 昭和医科大学兼任講師 博士(歯学))
参考/「いぬのきもち」2026年6月号『人と違う体のしくみとかかりやすい病気』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

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