
「既婚者と独身の壁」――この壁を経験した女性は多いのではないだろうか。学生時代は同じ目線で何でも話せていた友人同士でも、社会に出て環境が変わると、気がつけば話が合わなくなっていたなんてこともある。特に女性は、結婚、出産、子育てと人生のステージが変わることで、価値観に変化が起きやすい。これは女の友情を盛大にこじらせてしまったある女性の実話である。



■ライフステージの変化とズレていく会話
ゆき蔵さんには学生時代から仲のよい4人グループがあった。いつもくだらない話で盛り上がっていたが、友人たちが次々と結婚し出産すると、次第に話す内容が変わっていく。バツイチで独身に戻ったゆき蔵さんは、既婚者3人の会話に入ることができなくなっていった。
心のズレを感じながらもやり過ごしていたある日、アパレルで働く同業者同士で話が合う既婚者の友人・Tちゃんとお茶をすることになった。その日、Tちゃんは職場のスタッフが突然妊娠してシフトが回らなくなったことに不満を抱え、「妊娠した子は毎日お腹の子が心配って連絡が来るし…こっちだってしんどいわ」と愚痴を爆発させていた。
しかし数日後、そのTちゃんから「体調悪くて病院行ったら妊娠してた!」と報告メールが届く。「おめでとう!」と返したあと、ゆき蔵さんが「お店は大丈夫?」と聞くと、「え?こんな時に仕事なんかしてる場合じゃないから!」と即座に返信がきた。ゆき蔵さんのひと言はTちゃんの逆鱗に触れてしまったのだ。つい先日、妊娠した同僚に愚痴っていたのはTちゃん自身だったにもかかわらず、大事なものが変われば価値観も変わってしまう現実に、ゆき蔵さんは戸惑いを隠せなかった。
■独身と既婚の「壁」に悩んだ20代
この「交友関係を拗らせた話。」の作者であり、現在はブロガーとして活動するゆき蔵(@yuki_zo_08)さんに、当時の状況について振り返ってもらった。
「当時は20代半ばでした。20代後半位まで盛大にこじらせてましたね(笑)。私の地元は『結婚=寿退社=子ども』といった考えがまだまだ根強い地域で、仲がよかった同級生の既婚・子持ち率は脅威の100%!だからバツイチで独身に戻った私の存在は、みんなにとって未知の生物的な状態だったのだと思います(笑)。みんなにはもちろん悪気はないのですが、“そっち側”に行けなかった私にとっては高い高い壁を感じてしまいました」(ゆき蔵さん)
ライフステージごとに価値観が変わるのは自然な流れとはいえ、友人との関係に息苦しさを感じたときは、無理をせずに距離を取るのも1つの手かもしれない。
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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