「女性が脳動脈瘤」を発症する原因はご存知ですか?初期症状も医師が徹底解説!

「女性が脳動脈瘤」を発症する原因はご存知ですか?初期症状も医師が徹底解説!

脳動脈瘤の前兆となる初期症状

未破裂脳動脈瘤は、多くの場合、破裂するまで症状がありません。しかし、動脈瘤が徐々に大きくなり、近くを通る脳神経を圧迫することで、さまざまな症状が引き起こされることがあります。これらの症状は、動脈瘤が破裂する前兆と見なされるため、非常に重要です。

目の症状(動眼神経麻痺)

脳動脈瘤が大きくなることで、まぶたが垂れ下がり目が開きにくくなる(眼瞼下垂)、物が二重に見える(複視)、視力や視野に障害が出る(視力低下や視野の一部が欠ける)といった症状が現れることがあります。
これらの目の症状は、特に脳内の血管が集まる場所にできた動脈瘤が、眼球を動かす「動眼神経」を圧迫することで引き起こされます。この神経の圧迫により、まぶたを動かす筋肉が麻痺し、眼瞼下垂や瞳孔が散大することがあります。また、動眼神経以外の神経も同時に圧迫されると、複視や頭痛を伴うこともあります。

頭痛(警告頭痛)

くも膜下出血を起こす数日前や数週間前に、動脈瘤からごく少量の出血が起こることがあります。このわずかな出血によって、普段とは違う、突然の頭痛が起こることがあり、これを「警告頭痛」と呼びます。人によっては、この頭痛による吐き気が何度も出ることもあります。
警告頭痛の特徴は、痛みの程度が人によって異なり、比較的軽度な場合もあることです。また、しばらくすると痛みが治まってしまうことも多いため、「気のせいだろう」と見過ごされがちです。しかし、これは動脈瘤が不安定な状態にあるという重大なサインであり、この数日後に本格的な破裂が起こるケースが少なくありません。

脳動脈瘤ができやすい人の特徴

女性、高齢

性別で比べると、女性は男性の約2倍の頻度で発症するとされており、その背景には閉経後のエストロゲン減少が強く関連していると考えられます。年齢では、50~60代での発見が多いのですが、高齢になるほど動脈瘤を持つ人の割合も高まると推測されています。これは、加齢による血管の老化やもろくなることと、女性の場合は閉経後のホルモン変化が重なる時期であるためと考えられます。

高血圧の人、喫煙する人

脳動脈瘤は生まれつきの要素だけでなく、日々の生活習慣も発症や破裂のリスクを高めます。
高血圧は、血管に過剰な圧力がかかり続けることで、血管の壁へのストレスが増大し、動脈瘤の形成や拡大を促進します。喫煙は、血管の内側の細胞を傷つけ、血管の壁を弱くする強力な要因です。これらの生活習慣は、動脈瘤の形成や破裂を直接引き起こすだけでなく、血管の老化を早め、女性のホルモン的要因と合わさることで、リスクをさらに高める可能性があります。

特定の基礎疾患がある

脳動脈瘤を発生しやすい病気がいくつか存在します。たとえば、多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)という病気の患者さんは、そうでない人に比べて脳動脈瘤を持っている割合が著しく高く、家族にこの病気の人がいる場合は約16%、いない場合でも約6%と報告されています。他にも、結合組織疾患(マルファン症候群、エーラス・ダンロス症候群など)が知られています。

配信元: Medical DOC

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