脳動脈瘤の予防法
生活習慣の改善
脳動脈瘤の予防には、発症リスクを減らすための生活習慣の改善が不可欠です。
主に、血圧管理(高血圧予防)と、禁煙・節酒、適度な運動が挙げられます。
高血圧は動脈瘤の最も重要なリスク要因の一つであるため、血圧を適切にコントロールすることが不可欠です。塩分を控えた食生活を心がけ、必要に応じて血圧を下げる薬を適切に使うことが推奨されます。また、睡眠時無呼吸症候群のように高血圧を招く病気がある場合は、その治療も重要です。喫煙は血管の壁をもろくし、動脈瘤が破裂する確率を高めるため、禁煙は最も効果的な予防策の一つです。過度の飲酒も血圧を上げるため、節度を守ることが求められます。定期的な運動は血圧を安定させ、血管の健康を保つために有効です。
脳ドックなどの定期検査
定期的な画像検査により、症状のない段階で脳動脈瘤を発見し、適切な治療時期を決定することができます。これにより、破裂という最悪の事態を予防できます。
くも膜下出血や脳動脈瘤の家族歴がある人や、高血圧、喫煙歴などのリスク要因を持つ人は、40歳を過ぎたら定期的に脳ドックを受診することが推奨されます。動脈瘤が見つかった場合には、慌てずに脳神経外科の専門医から十分に説明を聞き、予防的な治療や厳重な経過観察を始めるための良い機会だと考えてください。
「女性が脳動脈瘤を発症する原因」についてよくある質問
ここまで女性が脳動脈瘤を発症する原因などを紹介しました。ここでは「女性が脳動脈瘤を発症する原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳動脈瘤ができたらやってはいけないことはありますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
脳動脈瘤が発見された場合、日常生活で血圧を急激に上昇させる可能性のある行為は控えるべきです。
まず最も重要なのは、急激な血圧上昇を避けることです。重い物を持ち上げる、激しい運動、強くいきむ動作(便秘時のいきみ、大声を出すなど)は控えるのが良いでしょう。また、熱すぎるお風呂やサウナ、急激な温度変化も血圧が変動する原因となるため注意が必要です。
喫煙はやめましょう。喫煙は動脈瘤が大きくなったり、破裂したりするリスクを著しく増加させるため、診断された時点で完全にやめる必要があります。
過度の飲酒も避けましょう。アルコールは血圧を不安定にし、処方されている薬との相互作用もあります。
ストレスや興奮も血圧上昇の原因となるため、可能な限り穏やかな生活を心がけてください。
ただし、過度に制限しすぎて生活の質を下げてしまう必要はありません。医師と相談しながら、適切な生活指導を受けることが重要です。
脳動脈瘤が何ミリ以上になると手術が必要なのでしょうか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
脳動脈瘤の治療方針は、単純なサイズだけで決まるわけではありません。一般的に、脳卒中治療ガイドラインなどでは、直径5~7mm以上の動脈瘤が治療の目安とされています。しかし、日本人を対象とした大規模な研究によって、サイズだけでなく、患者さんの年齢、全身の状態、職業なども治療方針を決める重要な要素となります。最終的には、脳神経外科の専門医が一人ひとりを個別に評価し、患者さん・ご家族と十分に相談して治療方針が決定されます。

