コレラの前兆や初期症状について
コレラは感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)が1〜3日程度で、大量の下痢を生じます。一方で、強い下痢が続いても発熱や腹痛はほとんどないという特徴があります。
軽症の場合は軟便や水のような下痢が数回出る程度で、体に大きな影響を残さないこともあります。
重症の場合は大量の下痢と嘔吐を繰り返します。下痢の便は「米のとぎ汁のよう」と表現される白っぽい水のような状態で、独特のにおいがあります。ひどい人では1日に10リットル以上、体重の2倍にあたる量の水分を失うこともあり、急速に脱水症状に陥ります。脱水が進むと、血圧が下がり、皮膚のハリがなくなり、声がかすれる、尿が出なくなる、意識を失うなどの症状が出ます。顔がげっそりして目が落ち込む「コレラ顔貌」と呼ばれる特徴的な見た目になることもあります。さらに、体内のカリウムが不足してけいれんを起こすこともあります。
特に高齢者や胃を切除した人、慢性的に胃炎を起こしている人などでは重症化しやすく、日本国内でも死亡した事例が報告されています。
コレラの検査・診断
コレラの診断は、便からコレラ菌を見つけることで行います。患者の下痢便を検査し、O1型なのかO139型か、そしてコレラ毒素を作る菌かどうかを調べます。
コレラ菌を見つける方法は以下のような方法があります。
培養検査:菌を培養して同定する方法
免疫学的検査:毒素を検出する方法
遺伝子検査(PCR法など):毒素の遺伝子を調べる方法
この中で、一般的には培養検査が用いられます。

