
7月20日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。今回のゲストは埼玉西武ライオンズで活躍し引退後は北海道日本ハムファイターズのコーチや社会人野球、大学野球の監督も務めた大塚光二と、西武や千葉ロッテマリーンズでプレーしたG.G.佐藤だ。MCの堀口文宏(あさりど)、上田まりえとともに、独自のテーマで選手を選出する新企画「オリジナルベスト9」でスタジオは大いに盛り上がった。
■G.G.佐藤のキャラクターを生んだ大塚光二のひと言
同番組の公式YouTubeにおいて金村義明とのコンビで100万回再生を記録している大塚。番組冒頭、佐藤から「100万回再生はヤバいですよ」と祝福されると、大塚は「あんまり言わんとこ。これOAされた後の再生回数怖いから」と返して早速スタジオの笑いを誘う。
2人は現役時代の対戦経験はないものの、大塚は解説者として球場を訪れた際に「よく(佐藤を)イジってましたよ」と振り返る。一方、佐藤は「プロ野球で成功できたのは大塚さんのおかげ」と、大塚が自身のキャラクターを確立するきっかけをくれた人物だと明かす。
佐藤がプロ1年目の頃、大塚から掛けられたのが「お前面白い名前してるな。パ・リーグは目立ったもん勝ちだぞ」という言葉だった。これをきっかけに、佐藤は球界で目立つためのキャラクターを作るようになり、名ゼリフである「キモティー」も大塚の言葉から生まれたという。
大塚自身も西武でプレーする中、いかに目立つかを意識しており、松井稼頭央よりも早く髪を金色に染めていたことを告白。しかし「ただ二軍だったんで…」と自虐を交えたオチも忘れず、しっかりスタジオを沸かせるトーク術を披露した。
■新企画「オリジナルベスト9」でいきなりのルール無視
同番組では佐藤の出演回を利用してさまざまな新企画を試しているという。評判が良ければ正式に採用され、うまくいかなければボツに。ちなみに番組おなじみのコーナー「〇×ダグアウト」も佐藤の回から始まったそうだ。
上田が「おかげさまでコーナーになっているものがある」とフォローする中、今回おこなわれるのが「オリジナルベスト9」。現役時代に活躍した選手を選ぶ「俺のベスト9」とは異なり、「酒豪ベストナイン」「イケメンベストナイン」など、自分で決めたテーマに沿って打順を組む企画だ。佐藤は「ちょっと面白そう。いい香りしますね」と期待を寄せたが、大塚は「俺だけいい香りしないのはなんだろう」と早くも不安げな表情を見せる。
大塚は1番・笘篠誠治、2番・高木浩之、3番・秋山幸二、4番・中村剛也という打順を発表。中村とは現役時代が重なっていないため上田からルール違反を指摘されたものの、大塚は「理由はこの後わかります」と意味深に語る。佐藤も「まぁまぁまぁ」とフォローし、期待と混乱が入り交じったままゲームは進む。
そして大塚が発表したテーマは「いい人ベストナイン」。プレーではなく“いい人”という曖昧な基準、かつ誰にも嫌われない“逃げ”っぽいテーマに、堀口文宏は思わず立ち上がって「ちょっと待って」とツッコミ入れる。大塚は「だってこういうことやろ!?」と反論したが、佐藤からも「“置き”にきてますよ」と指摘されていた。
そんな中、大塚は選手たちとの思い出を披露。プロ入り1年目のキャンプで秋山幸二と同部屋になった際には、大先輩を前に緊張していた大塚に秋山が現金を渡して「これで足りないものを買ってこいよ」「先にお風呂入っていいからな」と声を掛けてくれたという。キャンプ後にも食事へ誘ってもらうなど、ルーキーだった大塚を気遣ってくれたそうだ。
秋山の意外な一面に、堀口も「秋山さんはクールなイメージがありますけど、そこのギャップがありますね」と驚く。大塚は右も左もわからない新人時代を振り返り、「一発目に誰に会うかって大きいと思う」と感慨深げに語る。上田も「いい人に出会えて良かったですね」とうなずいたが、佐藤は「ちょっとどうしよう…盛り上がりに欠ける」とやはり“テーマの弱さ”に切り込み、心温まる話を笑いへと変えた。
そのような中で期待が集まったのが、現役時代が重なっていないにもかかわらず4番に選ばれた中村剛也。しかし大塚が語った理由が「あんまり(中村と)しゃべりはしないんだけど、あの体型、あの感じで嫌なやつだったら嫌でしょ」というものとわかると、佐藤も思わず「見た目?」と苦笑するしかない。
大塚が続けて「“絶対にいいやつだ”っていう、僕の願望」と明かすと、堀口は「願望!?エピソードなし!?」と驚愕。ルールを無視してまで選出した4番に具体的な交流がなかったという予想外の結末が、スタジオに何とも言えない空気と大きな笑いを生んだ。
■パンチ佐藤の登場に歓喜した少年時代 “佐藤界隈”はワイワイ
佐藤が選んだテーマは「記録よりも記憶に残った選手(やらかしを含む)」。1番・パンチ佐藤、2番・西口文也、3番に佐藤自身、4番・宇野勝、5番・大塚という、強烈な個性を持つ選手たちを並べた。
中でもパンチ佐藤のプロ入りは、「佐藤家にとっては悲願だった」という。それまでプロ野球界では“佐藤”姓の有名選手がほとんど見当たらず、幼少期の佐藤は「プロ野球選手になれないと思い込んでいた」と振り返る。そのため、パンチ佐藤がプロ入りした際には、名字が同じというだけで大きな希望を感じたようだ。
パンチ佐藤の現役通算成績は149試合出場、3本塁打だったが、堀口は「なにかは起こしてくれるんじゃないかっていう期待感はあった」と、その存在感に期待を抱いていたそう。佐藤も「記録より記憶に間違いなく残った」とたたえた。
現在では佐藤輝明や佐藤都志也など、“佐藤”姓の選手がプロ野球界で活躍している。かつて自分と同じ名字の選手がいないことに不安を感じていた佐藤は、その状況を「“佐藤界隈”ワイワイですよ」と喜んだ。
記録だけでは測れない選手の魅力や、長くファンの心に残り続ける個性を掘り起こした新企画の「オリジナルベスト9」。佐藤によるパイロット版を経て、新たな名物コーナーとして採用されるのかにも注目だ。

