数字が大好きな理系男子の理仁さんと結婚したあすかさんは、彼の理系ならではの思考回路に振り回されてばかり。「きゅうりを平均3mmで薄切りにして」と頼めば最小値と最大値を真剣に考え込んだり、「バター1本と牛乳があったら2本買ってきてくれない?」と頼めばロジックに当てはめて独自の解釈をしてきたり、ティッシュの1組あたりの値段を細かく計算してコスパの良い商品を選んだり。あすかさんは理仁さんの独特な考え方をどう処理していけばいいか考えるのに必死です。一緒に暮らしていく中で、理仁さんの前では下手に数字を出したり、「似合う」とか「可愛い」などの曖昧な表現は避けた方がいいと学習したあすかさん。アクセサリーや服を選ぶときは、下手に意見を求めず、自分の好きなものを買おうと誓ったのでした。
気にも留めなかった言葉に食いつく夫

理系男子な理仁の前では下手に数字を出したり、「似合う」や「可愛い」といった曖昧な表現を使ったりしないほうがいいと学習した私。だけど、理仁の面倒くささを倍増させるのは、それだけではありませんでした。
長年使っていたドライヤーがついに壊れてしまい、ネットショッピングで新しいものを探していたときのことでした。スマホに表示された数々のドライヤーを見比べていると、ふと『マイナスイオン』を売りにした商品が目に留まりました。

「これとかよさそう、マイナスイオンで髪サラサラだって」そう言いながら理仁にスマホを見せると、彼は首をかしげながら「マイナスイオン?具体的に何のイオンを指してるんだろう」とつぶやきました。

どうやら『マイナスイオン』という言葉が、理仁の知的好奇心を刺激してしまったみたいです。理仁は目をキラキラと輝かせながら「隣に掲載されてるナノバブルのシャワーヘッドとは?実際に何ナノなのか確認したいな」と言いました。

「言っておくけどシャワーヘッドは買わないよ、まだ新しいし」そう釘を刺すと、理仁は眼鏡をくいっと上げながら「でもナノバブルは、農作物の育成効率を上げたり、機器類の洗浄にも使われて・・・」と、ナノバブルについて語り始めます。ああ、また面倒くさいスイッチを押してしまった。

「今欲しいのはドライヤーで、それは関係ないからね?」と、もう一度釘を刺すと、理仁は「あ、そうか」と我に返りました。はぁ、危なかった・・・。結局、最初に目星を付けていた、髪がサラサラになるという口コミの多かったマイナスイオンのドライヤーを購入しました。
『マイナスイオン』や『ナノバブル』に興味を持つのは、理系ならではなのでしょうか。文系からしたら気にも留めないワードですが、理仁さんは気になって仕方なかったのですね。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:尾持トモ

