手足口病は、夏に流行しやすい子ども特有のウイルス感染症で、特に5歳未満の乳幼児によくみられます。手や足、口腔内に小さな水ぶくれができるのが特徴で、多くの場合は自然に回復しますが、まれに重い合併症を引き起こすこともあります。本記事では、手足口病の感染対策と通学・通園などをわかりやすく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「子どもが手足口病」を発症すると現れる症状はご存知ですか?看病する際のポイントも解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
居倉 宏樹(医師)
は呼吸器内科、アレルギー、感染症、一般内科。日本呼吸器学会 呼吸器専門医、日本内科学会認定内科医、日本内科学会 総合内科専門医・指導医、肺がんCT検診認定医師。
手足口病の感染対策と通学・通園

子どもが手足口病を発症した際の感染対策を教えてください
手足口病は飛沫感染や接触感染を通じて広がるため、家庭内での感染対策がとても重要です。特に、便のなかには数週間にわたってウイルスが排出されることがあるため、発疹がおさまった後も注意が必要です。
感染拡大を防ぐためには、こまめな手洗いの徹底が基本です。トイレやおむつ交換の後、食事の前後などには、流水と石けんでよく手を洗いましょう。また、タオルやコップ、食器などは家族と共有しないようにして、使用後は丁寧な洗浄や消毒が大切です。
さらに、発疹に触れた手でほかの物を触ることでウイルスが広がります。おもちゃやドアノブなど、よく触る場所も定期的に消毒を行いましょう。感染者で、咳やくしゃみが出る場合は、マスクの着用も有効です。
なお、手足口病は一度かかっても、原因となるウイルスの型が異なれば、同じシーズンでも再び感染する可能性があります。過去に感染した経験がある場合でも油断せず、日頃から手洗いや衛生管理をしっかり行うことが大切です。
子どもが手足口病にかかったら通学や通園は控えるべきですか?
学校や保育園の出席停止期間については明確に定められておらず、学校保健安全法でも出席停止の対象とされていません。全身状態が良好であれば、水疱が完全に消失していなくても登園・登校してよいとされています。
ただし、発熱やのどの痛み、下痢などが見られる場合や、食事がとれない状態のときは、無理に登園させず自宅で安静に過ごさせましょう。本人の全身状態が安定してから登園を再開することが望ましいです。
登園・通学の可否について迷った場合は、医師の判断だけでなく、園や学校の方針に従うことが大切です。事前に園や学校に相談しておくと、スムーズに対応できます。
編集部まとめ

手足口病は子どもに多いウイルス感染症で、特徴的な発疹や口内炎がみられます。基本的には数日で自然に回復する疾患ですが、まれに重症化する症例もあるため、症状の変化に注意して見守る必要があります。特に水分がとれない場合や、ぐったりしているときは早めに医療機関を受診してください。
家庭での看病では、脱水に注意しながら、子どもが快適に過ごせる環境を整えることがポイントです。また、手洗いや消毒をこまめに行い、家庭内の感染予防に努めることも大切です。
参考文献
こども家庭庁保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)
厚生労働省手足口病
東京都感染症情報センター手足口病とは
- 「手足口病」が全国で流行、約2年ぶりに警報レベル超え。乳幼児を守る対策を医師が解説
──────────── - 「手足口病」はどのような感染経路で感染する?感染しやすい場所も解説!【医師監修】
──────────── - 「手足口病が大人」にうつる期間はいつ?大人にうつる理由も解説!【医師監修】
────────────

