
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、チャンピオンBUZZやチャンピオンクロスにて連載中の、尾崎航大さんが描く『ぷんぷん -レッサー任侠伝-』より第3話をピックアップ。
尾崎航大さんが7月1日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、尾崎航大さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■麻雀をするレッサーパンダと鷹

刑務所に7年いた岸高組若頭・剣崎正秀は、出所祝いの宴会で泥酔してしまう。その後目を覚ますと、なぜか剣崎の身体はレッサーパンダになっており、動物園の檻の中にいた。飼育員から“ぷんぷん”と呼ばれたレッサーパンダの剣崎は、なんとか動物園を逃げ出し、鷹の姿に変わってしまった自身の補佐役だった鎌田と合流する。
鎌田から聞いた話から、自分がレッサーパンダになってしまったのは、どうやら出所祝いの宴会の席で“マッドサイエンティスト”という名のキャバ嬢に勧められた怪しい薬が原因だということがわかる。マッドサイエンティストと接触するため、キャバクラへ行くことを決めた剣崎たち。キャバクラ用の資金を調達するため、賭け麻雀をすることに。
いざ麻雀をしてみると、麻雀の経験が少ない剣崎は負けまくってしまう。そして、最後の局でなんとか逆転したい剣崎は、鎌田にイカサマをしないかと持ち掛ける。しかし、麻雀好きな鎌田はそれを断り、自分を信じてほしいと剣崎に言い…?
作品を読んだ読者からは、「なにこれwww」「かわいい」「動物と人間が麻雀バトルとか面白すぎん?」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・尾崎航大さん「剣崎たちの生き様や関係性で笑ってもらえたら嬉しい」

――『ぷんぷん -レッサー任侠伝-』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
前作の企画が全てボツになってかなり落ち込んでいた時、信頼している人にその話をしたら「なんかレッサーパンダとかいいんじゃない?」と返ってきたんです。本当に軽い気持ちで言ったらしいんですが、自分の中だけで考えていたら絶対に出てこなかった発想だったので、「それ面白いな!」と思い、すぐに軸にすることを決めました。
あと甲本一先生(代表作『マッシュル-MASHLE-』)から「企画とコンセプトが大事」と言っていただいていて、それは前作の連載からずっと自分の課題でもありました。
そこで「レッサー×〇〇」という企画を考え、その中で一番レッサーパンダの可愛さとのギャップが出せるのは任侠ものだと思い、『ぷんぷん』に辿り着きました。
実はそこに至るまでにも、マッスルバーで働くレッサーパンダなど色々考えたんですけど、最終的に可愛さと極道の価値観の落差が一番面白いと感じて任侠を選びました。
――Xに投稿された第3話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
全体的に麻雀の流れですね。麻雀は自分自身そこまで詳しいわけではなかったので、担当編集やそのご友人にかなり監修していただきながら、自分も勉強して描きました。
そのうえで意識したのは、麻雀を知らない人でもできるだけ読みやすくすることです。ルールや駆け引きが伝わるように見せ方を工夫していて、今まで自分がやったことのない作り方に挑戦した話でもあります。
あと完成後も何度も修正を重ねました。担当編集も本当に親身に付き合ってくださって、この第3話はたくさんの人に助けてもらいながら作った話なので、そこにも注目していただけたら嬉しいです。
――第3話のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
13ページや14ページだったり鎌田(鷹)の打ち方ですかね(笑)
レッサーは手で持って打てますがクチバシで打たないといけなかったりが普通の麻雀漫画っぽい流れに絵として組み込まれてすごい異質になってるかと思います。
――レッサーパンダになってしまった主人公・剣崎や、鷹になってしまった鎌田など、本作の登場キャラクターはどのように生み出されたのか、お教えください。
剣崎は爺ちゃんがモデルの1人にいます。実際に爺ちゃんの名前を使わせてもらっていて作中で何回も言ってる「痛けりゃイタチのクソをつけ」という言葉は爺ちゃんがずっと言ってた口癖をもらいました。あとどこか人情味やあったかい感じがあるのところも影響あるかもしれないです。ありがとう!爺ちゃんです。
一方で鎌田は、剣崎が「かっこいい」と思う動物に本人がなってしまったキャラクターです。レッサーパンダになってしまった剣崎とは対照的に、鷹という強くて格好いいイメージの動物になっているので、その対比も意識しています。
また、剣崎と鎌田の関係性自体も好きな要素で、見た目は完全に動物なのに中身は昔と変わらず極道の主従関係のままというところが、この作品らしさになっていると思います。
――現在も連載中の本作ですが、今後の見どころをお教えください。
今後の見どころのひとつは麻雀漫画のような細かいディテールの世界にレッサーパンダが入り込んでくるカオスさです。
今公開されているサウナの支配人さんに協力してもらったサウナ回や今後公開されるガチャ回、元プロに協力してもらう野球回など、毎回題材は変わりますが、その世界の解説やディテールはできるだけ大事に描いていきたいと思っています。
もちろんギャグコメディなのでくだらない話や会話もやりながら、剣崎たちの生き様や関係性で笑ってもらえたら嬉しいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
まだまだレッサーパンダ可愛く、より魅力的に描ければと思います!一巻が現在発売したばかりなので応援方を何卒よろしくお願いします!キュー

