
2026年秋の新学期からは、新規入学者に対する大学の登録料(frais d’inscription)を、立場によって差別化したものにする、と5月20日に政府から発表がありました。
フランスの大型民放局TF1 のサイトによると、ヨーロッパ圏外からの入学者は
学士課程Licence:年間2,895€ (これまでは178€)
修士課程Master:年間3,941ユーロ (同254€)
博士課程Doctorat:年間380ユーロ(変更なし)
というのが定価になるとのこと。
博士課程についてはどうやら現状維持をするようです。
この発表で、既にフランスにいる様々な立場の外国籍の学生たちからもかなりの困惑と不安の声が上がっています。
ニュースの街頭インタビューでは
「大学進学をやめて就職先を探そうかな」
「そんな金額はとても払えないからフランスに来るのをやめるという学生がたくさんいるはず」
といったコメントが。
発表されたのは学年末試験が終わりバカンスに入ろうというほっと一段落という時期。
そのようなタイミングで、何らかの免除枠が設けられているとはいえ、ヨーロッパ圏外からやって来ようとしている大多数の学生にとっては、降って湧いた災難のようなニュースだったに違いありません。
フランスの大学の学費はこれまで確かに全ての学生にとって格安と言える値段でした。
因みにそれに加えて大多数のフランス人学生は、ブルス(奨学金)制度を利用することができます。
そのおかげで家庭の収入にあまり影響されずに大抵の若者が希望すれば大学に進学できているのです。
戦争の影響で飛行機のチケット代も更に高騰。
そんな状況の中、ヨーロッパ圏外からの学生にとって少なくとも1つ、朗報が見つかりました。
それは、これまで一部の学生にのみ適用されていた、学食のセット料金1€が、2026年5月からは全ての学生に適用されるというもの。
大学の学生食堂は昼はもちろんですが、夜も一定時間開いているところが多くあります。
食事は毎日のこと。
2食で2€の出費で温かい食事がとれるのは時間的にも栄養的にも大変ありがたいシステムです。
今後フランス国内の大学生の出身比率とキャンパスの風景がどう変化するのか、目が離せません。

